日本気象協会 tenki.jp

大雨の見通し 8日も局地的に激しい雨

2018年07月08日00:16

日本気象協会 本社相原 恵理子

7日23時現在、岐阜県に大雨特別警報発表中です。8日の昼頃まで西日本から北日本で断続的に激しい雨が降るでしょう。

ポイント解説へ

今後予想される雨量と防災上の注意点

8日(日)も前線が西日本から北日本にかけて停滞するでしょう。前線上の低気圧が津軽海峡や北海道付近を進む見通しです。前線の活動は次第に弱まり、広い範囲での大雨はようやく峠を越える見込みですが、油断はできません。昼ごろにかけては、所々に活発な雨雲がかかり、激しい雨が降るでしょう。

【8日(日)の全国の天気】
九州や中国、四国は雨や雷雨で特に昼頃までは局地的にカミナリを伴い激しく降るでしょう。午後は次第に雨の降り方が弱まる所もありますが、これまでの大雨で土壌には多くの水分が含まれています。また、増水した川の水位がいったん下がったように見えても、上流付近で降った雨の影響で下流で再び水かさが増すこともあります。がけ崩れや山崩れ、河川の氾濫などに引き続き警戒してください。近畿や北陸、東海、甲信の雨や雷雨は昼前まででしょう。雨がやんだ後も雲の多い天気は続きます。そして、土砂災害などには引き続き警戒・注意をしてください。関東と東北南部は日差しが出ますが、午後は所々に雨雲やカミナリ雲が発生するでしょう。空模様の変化にお気をつけ下さい。東北北部と北海道は昼頃まで雨や雷雨で局地的に激しく降るでしょう。北海道も先日は大雨で河川が氾濫した所がありました。土砂災害や河川の増水、氾濫に警戒が必要です。沖縄は晴れる見込みです。ただ、沖縄は今後、台風8号の動きに注意が必要です。

【予想雨量〜9日(月)午前0時までの24時間に予想される雨量〜(いずれも多い所で)】
四国地方は120ミリ、東海地方、九州南部、九州北部地方は100ミリ、北陸地方は80ミリです。

特別警報が発表されている岐阜県では土砂災害、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。また、特別警報が解除された地域、特別警報が発表されていない地域でも土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。

最新の記事(気象予報士)

関連リンク

日本気象協会 本社気象予報士/防災士/熱中症予防指導員

相原 恵理子

相原 恵理子の記事一覧