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エルニーニョ現象は過去最強 冬にかけて続く見通し 10月9日発表の監視速報

2026年10月09日14:38

日本気象協会 本社日直主任

気象庁は今日9日、最新の「エルニーニョ監視速報」を発表しました。9月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+4.0℃と、1949年以降最も高くなり、エルニーニョ現象は9月に入り過去最大の強さとなっています。今後、冬にかけて過去最大の強さのエルニーニョ現象が続く見込みです。

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9月の実況

9月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+4.0℃で基準値より高く、1949年以降で最も高かった1997年12月の+3.6℃を超え、通年で過去最大の強さとなりました。
エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の7月の値は+2.6℃で4か月連続で基準値を超えました。

太平洋赤道域の海面水温は、中部と東部では平年より顕著に高く、西部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は、中部と東部では平年より顕著に高く、西部では平年より低くなりました。

対流活動は、太平洋赤道域の日付変更線付近で平年より活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年よりかなり弱くなりました。

このような大気と海洋の状態により、エルニーニョ現象時の特徴が2026年春から次第に強化されており、同時期から続いているとみられるエルニーニョ現象は、過去最大の強さとなっています。

今後の見通し

実況では、太平洋赤道域の中部から東部に見られる海洋表層の顕著な暖水が、中部から東部の海面水温の高い状態を維持しています。大気海洋結合モデルは、今後も大気と海洋の相互作用により、太平洋赤道域の中部から東部の海洋表層の顕著な暖水を維持し、エルニーニョ監視海域の海面水温が冬にかけて基準値より記録的に高い値で推移して、過去最大の強さのエルニーニョ現象が継続すると予測されます。

今後、冬にかけて過去最大の強さのエルニーニョ現象が続く見込みです(100%)。

西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況

【西太平洋熱帯域】
9月の西太平洋熱帯域の海面水温は、基準値より低い値でした。今後、冬にかけて基準値より低い値で推移すると予測されます。

【インド洋熱帯域】
9月のインド洋熱帯域(IOBW)の海面水温は、基準値より高い値でした。今後、冬にかけて基準値より高い値で推移すると予測されます。9月のインド洋ダイポールモード(IOD)指数は+0.69で、海面水温は西部を中心に高くなっていました。

今冬(2026~2027年) 日本は暖冬の予想

エルニーニョ現象の発生時、日本では暖冬となる傾向があります。
今冬(2026~2027年)は、全国的に暖冬が予想され、日本海側では降雪量が平年より少ないでしょう。ただ、たびたび寒波が流れ込んで、局地的な大雪となる可能性があります。また、南岸低気圧が通過しやすいため、普段雪が少ない太平洋側でも雪に注意が必要です。

WMO(世界気象機関)も8日、今回のエルニーニョ現象は、1950年以降で最も強い水準の一つとなる可能性があるという予測を発表しています。

エルニーニョ現象とは?

「エルニーニョ現象」が発生するのは、太平洋赤道域です。このあたりは貿易風と呼ばれる東風が吹いているため、通常、暖かい海水は西側のインドネシア付近に吹き寄せられる一方、東側の南米沖では、海の深い所から冷たい海水がわき上がっています。

ただ、何らかの原因で東風が弱まると、西側の暖かい海水が東側へ広がるとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが弱まり、南米沖の海面水温が通常より高くなります。このように、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。

「エルニーニョ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすいと言われています。

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