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向こう一週間の花粉の飛散 雨でも「非常に多い」予想も

2021年03月16日18:10

日本気象協会 本社白石 圭子

週末にかけて、九州から東北を中心に、最高気温は平年より高い日が続く所が多いでしょう。19日から21日は雨が降り、花粉の飛散は、抑えられる所が多い見込みです。ただ、東北では、非常に多い予想です。

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向こう一週間 花粉が多く飛散する日は?

花粉が多く飛散する条件は、晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いた後です。

週末にかけて、九州から東北を中心に、最高気温は平年より高い日が続く所が多い見込みです。
17日から18日は、本州付近は乾いた空気に覆われてくるでしょう。九州から関東、東北の太平洋側は晴れる所が多く、東北を中心に西よりの風が強めに吹く見込みです。花粉の飛散は、多くの所で、非常に多い予想です。

19日は、大陸から九州付近に前線が延び、本州付近にも、湿った空気が流れ込むでしょう。雨が降る所がある見込みです。20日は、低気圧が九州に近づき、九州は雨が降るでしょう。雨の範囲は次第に東へ広がり、関東でも雨が降り出す見込みです。21日は、低気圧が日本海を北東へ進み、低気圧から延びる前線が本州を通過するでしょう。広く雨が降り、荒れた天気になる恐れもあります。
雨で、九州から近畿では、花粉の飛散は、少ない見込みです。東海や関東は、少し抑えられるものの、花粉は飛んでいます。東北では、雨でも非常に多い予想で、油断はできません。

そして22日は、九州から関東を中心に乾いた空気に覆われるでしょう。晴れ間が出る所が多い見込みです。雨の後で、花粉の飛散は増えます。東海や関東、東北は、非常に多い予想です。万全な対策を行ってください。

外出するときの花粉対策

外出の際は、メガネやマスクで、対策を行い、服装は綿など、凸凹の少ない素地を選ぶとよいでしょう。髪をまとめるのも効果的です。

花粉のピークはスギからヒノキへ

九州では、花粉のピークはスギからヒノキになっています。四国や中国地方、近畿も、3月下旬にはヒノキ花粉がピークになるでしょう。東京都内でも、ヒノキ花粉が飛び始めています。東海や関東も、4月上旬にはヒノキ花粉がピークになる見込みです。

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白石 圭子

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