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週末 低気圧発達 春の嵐から冬の嵐へ 西日本は今年初めて黄砂飛来か

2022年03月04日18:43

日本気象協会 本社木村 雅洋

今週末(5日~6日)は、各地で発達した低気圧の影響を受けそうです。あす(5日)は暖気が強まって、春の嵐となる恐れがあり、あさって(6日)は寒気が強まり、北日本を中心に冬の嵐となる見込みです。

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あす5日 各地で南風強く、北日本は雨や湿った雪

あす(5日)は日本海に発達した低気圧が進むため、各地で南風が強まり、暖気が流れ込むでしょう。

北海道は湿った大雪となる所があり、特に東部で積雪が増える恐れがあります。暴風も吹き荒れるので、着雪や倒木による停電などに注意が必要です。

東北は日中、雨の降る所が多く、融雪が進みそうです。積雪の多い所では、なだれや屋根からの落雪などに十分ご注意ください。夕方以降は次第に雪に変わり、吹雪く所があるでしょう。

関東から九州は晴れる所が多いですが、南風が強めに吹いて、平年を上回る暖かさとなるでしょう。ただ、近畿から九州は午後から寒気が流れ込み、気温が下がりそうです。

あさって6日 寒気強まり、北日本で大雪や猛吹雪

あさって(6日)は、冬型の気圧配置となり、寒気が流れ込むため、冬の寒さが戻る所が多いでしょう。

北海道や東北、北陸は雪や風が強く、特に北海道では大雪や猛吹雪となる恐れがあります。交通機関の乱れなどに十分ご注意ください。堅くなった雪の上に軽い雪が降り積もるため、速度の速い表層なだれが発生しやすくなります。

関東から九州は、引き続き晴れますが、気温は大幅に下がる所があるでしょう。寒暖差で体調を崩さないよう、お気をつけください。

西日本は黄砂に注意

西日本では、あす(5日)の日中、広い範囲で黄砂が飛ぶ見込みです。

きょう(4日)は、中国で黄砂によって見通しがかなり悪くなっている所があります。あすにはこの黄砂が西日本まで飛んでくる予想で、視程が10キロ未満になる所がある見込みです。屋外では洗濯物や車に黄砂が付着する恐れがあるので、十分な注意が必要です。

今の所、黄砂が飛ぶ時間は短い予想ですが、仮に視程が5キロ未満となった場合は、航空機など交通に影響が出る可能性があります。

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日本気象協会 本社気象予報士/熱中症予防指導員

木村 雅洋

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