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台風12号 速度を落としながら九州へ

2018年07月29日17:27

日本気象協会 本社高橋 則雄

台風第12号は、29日夜は九州を西に進み、九州の西でほとんど停滞する見込みです。このため、九州と四国では非常に激しい雨が降り、31日にかけて大雨となるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

台風は次第に速度を落としながら、29日夜は九州を西に進み、31日にかけて九州の西にほとんど停滞する見込みです。九州や四国では、台風による影響が長時間続くおそれがあります。

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九州・四国を中心に大雨や土砂災害などに警戒

台風を取り巻く発達した雨雲がかかる西日本では1時間に30ミリ以上の激しい雨の降っている所があります。九州南部と九州北部地方、四国地方では非常に激しい雨が降り、31日にかけて大雨となるでしょう。

【30日18時までの24時間に予想される雨量(いずれも多い所で)】
四国地方                200ミリ
九州南部                180ミリ
九州北部地方              150ミリ

【31日18時までの24時間に予想される雨量(いずれも多い所)】
四国地方、九州南部         100から200ミリ
九州北部地方            100から150ミリ

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

暴風・高波・高潮にも警戒

[暴風・高波・高潮]
台風の接近に伴って、西日本の海上を中心に非常に強い風が吹き、海上は波の高い状態が続いています。

【30日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)】
九州北部地方   20メートル(30メートル)

非常に強い風やうねりを伴った高波に、注意・警戒してください。また、年間でも潮位が高い時期となっており、西日本では高潮に注意してください。

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日本気象協会 本社気象予報士/防災士/熱中症予防指導員/情報処理技術者

高橋 則雄

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