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台風11号 列島への影響は? 離れた所も大雨の恐れ

2019年08月22日12:29

日本気象協会 本社安齊 理沙

沖縄は23日から台風の影響を受ける予想。ただ、台風から離れた所でも油断は禁物です。台風が暖かく湿った空気を運んでくるため、前線の活動が活発になり、西日本を中心に大雨になる恐れがありそうです。

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先島諸島 強い風や高波に注意

大型の台風11号は、22日9時現在、フィリピンの東を西北西に進んでいます。
沖縄地方では、23日からうねりを伴い、波が高くなる予想です。
また、先島諸島では風が強く吹く見込みで、台風の進路によっては、大雨や暴雨となる恐れがあります。台風への備えは早めに行うと良いでしょう。

8月最後の土日、沖縄地方へ旅行の予定のある方は、飛行機や船舶など、交通機関への影響が出る可能性もありますので、最新の情報を確認してください。

前線活発に 西日本を中心に大雨の恐れ

ただ、台風から離れた所でも影響がありそうです。台風は、熱帯育ちの「暖かく湿った空気」をたっぷり運んできます。この「暖かく湿った空気」は、本州の南に張り出している太平洋高気圧の縁に沿って前線に流れ込んで、大雨をもたらします。このため、西日本を中心に大雨になる可能性があるでしょう。雷を伴って激しい降り方になる恐れもあります。
台風が遠い位置にいても、油断しないようにしてください。

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日本気象協会 本社気象予報士/防災士/熱中症予防指導員/全米ヨガアライアンス(RYT200)

安齊 理沙

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