2026年10月16日12:16
明日17日(土)の明け方は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」が日本付近の上空を通過します。午前4時10分頃から広い範囲で観測のチャンスがありそうです。各地の天気や観測のポイントをまとめました。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400㎞上空を飛行する友人の宇宙実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
上の図は、明日17日(土)の「きぼう」が見られる時刻と観測条件です。
午前4時10分頃から観測のチャンスがあり、札幌、秋田、仙台、金沢、東京、大阪では、よく見られる予想となっています。広島や福岡でも見られる可能性がありますが、見え方はやや低い位置となりそうです。
明るい星のような光が、飛行機よりも速いスピードで、夜空を流れていくように見えます。望遠鏡などを使うと視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もおすすめです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。
国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
①晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
②自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空のISSには太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約2時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯にISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
明日17日(土)の明け方は、広い範囲でこの3つの条件が揃う見込みです。
明日17日(土)の明け方は、全国的に晴れる所が多く、「きぼう」を観測するのに比較的良い条件となりそうです。
北海道や東北は晴れる所が多く、観測のチャンスがあるでしょう。北陸から関東、東海、近畿にかけても晴れる所が多く、夜空を見上げるのに良さそうです。ただ、所々で雲が広がるため、雲の隙間から探すことになりそうです。
中国地方や四国、九州も晴れる所が多いものの、一部では雲が広がりやすく、九州南部では雨の降る所もあるでしょう。
観測する時間帯は午前4時台と、まだ日の出前です。10月も半ばとなり、明け方は冷える所が多くなっています。特に北海道や東北、標高の高い所では寒さ対策を万全にして、暖かい服装で観測を楽しんでください。