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熊本・大分に活発な雨雲 災害の危険高まる

2020年07月11日07:05

日本気象協会 九州支社君島 由希子

きょう11日明け方ごろから、熊本県の南部を中心に活発な雨雲がかかり続けており、土砂災害などの危険度が急上昇しています。また、熊本県北部から大分県にかけても活発な雨雲が延びており、災害の危険が高まっています。土砂災害や河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。

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土砂災害や洪水の危険度 再び急上昇

きょう11日明け方ごろから、熊本県の南部を中心に活発な雨雲がかかり続けているほか、現在は熊本県北部から大分県にかけても活発な雨雲が延びています。午前6時40分現在、熊本県八代市周辺や大分県竹田市周辺で土砂災害の危険度が「きわめて危険」なレベルに急上昇している所があります。球磨川の水位が高くなっているほか、熊本県や大分県の中小河川も洪水の危険度が高くなっている所があります。災害のおそれが高まっており、厳重な警戒が必要です。

湿った空気流入 九州各地で非常に激しい雨のおそれ

きょう11日は梅雨前線が九州付近に停滞し、九州には湿った空気が流れ込むため、熊本県や大分県以外の地域でも非常に激しい雨が降るおそれがあります。これまでの記録的大雨で地盤がかなり緩んでおり、川の水かさも増している九州地方。少しの雨でも災害の危険があるだけに、今、雨が小康状態となっている地域も油断は禁物です。

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