日本気象協会 tenki.jp

2023年 春の花粉飛散予測(第1報)
~九州から東北で前シーズンより多く、非常に多い地点も~

・九州から東北で前シーズンより多く、特に四国・近畿・関東甲信で非常に多い見込み
・九州から中国では例年並み、近畿から東北にかけて例年より多い予想
・前シーズン比、例年比ともに、九州から東北で並み以上

2023年シーズンの花粉飛散傾向

2023年春の花粉飛散予測は、例年比でみると、九州や中国、四国では例年並みかやや多く、近畿、北陸ではやや多くなるでしょう。関東甲信は、東京のみ多く、その他は非常に多くなる見込みです。 東北は非常に多く、北海道は例年よりやや少ないでしょう。東海は静岡のみ多い見込みですが、他3県ではやや少ないでしょう。

前シーズン比でみると、九州から東北にかけて前シーズンより飛散量は多く、特に四国、近畿、関東甲信では非常に多く飛ぶ見込みです。前シーズンは症状が弱かった方も万全な花粉症対策が必要になりそうです。

2022年シーズンの花粉飛散状況まとめ

2022年シーズンの花粉の飛散量は例年と比べると、西日本では、九州でやや少なく、中国地方と近畿では少ない、四国では非常に少なくなりました。また東日本では、東海地方では少なく、関東甲信ではやや少なく、北陸地方では例年並み、東北地方で多くなりました。北海道では、やや多く なりました。
また、東京と大阪の過去10年の飛散傾向を見てみると、大阪で2018年~2022年に“飛散量の多かった年の次は減る”という、「表裏」の傾向が見られます。 2022年シーズンの飛散量は、東京で例年比66%、大阪では例年比61%となりました。
2022年シーズンは、2月の低温が影響して全国的に飛散開始が遅れました。東京は、飛散開始は遅れたものの、その後飛散は順調に進みましたが、大阪では飛散開始の遅れと、シーズン通して飛散量が伸びなかったことから、前シーズン(2021年)と比べると半分ほどの飛散量となりました。

各地域の花粉飛散傾向

【花粉の種類について】
 北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

【飛散量に関する言葉の説明】
非常に多い     :前シーズン (例年)の200%以上
多い        :前シーズン (例年)の150%以上200%未満
やや多い      :前シーズン (例年)の110%以上150%未満
前シーズン(例年)並 :前シーズン (例年)の90%以上110%未満
やや少ない :前シーズン (例年)の70%以上90%未満
少ない :前シーズン (例年)の50%以上70%未満
非常に少ない :前シーズン (例年)の50%未満
-----------------------------------------------------------
前シーズン  :2022年シーズン飛散量
例年 :過去10年(2013~2022年)の平均値

【2022年夏の気象に関する言葉の説明】
平年 :1991~2020年の平均値

飛散量の予測根拠

花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるといわれています。
2022年の夏は、梅雨前線の活動が弱く、6月の降水量は西日本 太平洋側でかなり少なく、日照時間は東日本 日本海側と西日本 太平洋側でかなり多くなりました。6月後半から7月上旬にかけて太平洋高気圧が強まり、東・西日本を中心に晴れてかなりの高温となりました。そのため、6月に「高温・多照・少雨」となり、スギの花芽形成に好条件となりました。さらに、2021年~2022年に花粉飛散量が少なかった地域が多く、スギの木に花芽を形成させるエネルギーが蓄えられていたため、より一層、スギの花芽形成が促進されたと考えられます。

スギ花粉のライフサイクル

スギ花粉は1年間を通じて、生長・形成・開花を経て、花粉を飛散します。飛散した花粉からまた生長が始まります。

日本気象協会の花粉飛散予測とは

日本気象協会は1990年からスギ花粉の飛散予測を発表しています。日本気象協会の花粉飛散予測は前シーズンの花粉飛散結果や今後の気温予測などの気象データをもとに、全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報、花芽の現地調査の結果などをふまえて予測しています。

※ 無断での転載はご遠慮ください。

おすすめ情報