②ヒートショックや低体温症にも注意冬日・真冬日に限ったことではありませんが、冬場の寒い時季は、暖かい場所から寒い場所への移動など、室温・気温の急激な変化によって血圧が変化し、体がダメージを受ける
「ヒートショック」のリスクが高まります。
ヒートショックを予防するためには、できるだけ家全体を暖かくして、屋内の温度差を少なくしましょう。とくに入浴時には、居間・脱衣場・浴室・湯船と温度差が大きいため、ヒートショックが起こりやすいとされています。事前に脱衣所や浴室を暖めておいたり、お湯の温度を41℃以下、お湯に浸かる時間を10分以内にしたりするとよいでしょう。
ヒートショックの予防・対策について、詳しくは以下の記事でもご紹介しています。
→「冬の入浴中の事故 ヒートショックに気をつけて」→「ヒートショック対策 ポイントは家全体を暖かく」また、室内で低体温症になる事例も少なくありません。低体温症とは、体の深部体温が35℃以下と低くなった状態で、震えや意識の低下が起こったり、最悪の場合、心停止に至ることもあります。室内で凍死なんて信じられないかもしれませんが、年間で平均して300人ほどが室内で凍死しているという報告もあります(藤部 2016)。
近年の光熱費等の高騰などで、暖房費を節約したいと思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、低体温症防止のためには、無理に寒さを我慢せず、室温18℃以上を目安にして、適切に暖房等を使いましょう。