ヒートショック対策 ポイントは家全体を暖かく
暖かい場所から寒い場所への移動など、温度の急な変化が体に与える影響を「ヒートショック」といいます。急激な温度変化によって血圧が大きく変動すると、心臓に負担がかかって健康に被害を及ぼす恐れがあるため、大変危険です。
室温は18℃以上に
国土交通省が公開している調査によると、朝の居間の室温が18℃未満の住宅に住む人は、18℃以上の住宅に住む人に比べて、総コレステロール値や心電図の異常所見が多いことが分かりました。健康への被害を防ぐためには、暖かい室内で過ごすことが大切です。
ヒートショック対策に「温度のバリアフリー化」を
ヒートショックは急激な温度変化によって生じるため、ヒートショック対策として大切なことは、家の中でできるだけ寒い場所を作らない、暖かい場所と寒い場所の温度差を少なくする、「温度のバリアフリー化」を図ることです。
ちょっとした行動でも温度差に気をつけて
寒さが厳しくなると、入浴時はもちろんですが、生活のいろいろな場面で生じる温度差が大きくなります。温度差をうまく調節し、「温度のバリアフリー化」を心がけて、ヒートショック対策をなさってください。
日本気象協会では、ヒートショックの知識や対策をより多くの人に知ってもらうため、ヒートショックの啓発プロジェクト「STOP!ヒートショック」をサポートしています。
また、日本気象協会は東京ガスと共同開発した「ヒートショック予報」について、tenki.jpでも提供していますので、ぜひご活用ください。
(出典)
・WHO "WHO Housing and health guidelines" (2018)
・国土交通省「断熱改修等による居住者の健康への影響調査 中間報告(第3回)」
・STOP!ヒートショック「おうちの対策 おすすめポイント」
・消費者庁「冬期に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」