鉄板にバターを入れ、キャベツを多めに玉ネギ、ニンジンなどの季節の野菜やキノコ類を鉄板のフチに敷き、中心に鮭を置いて、甘めの味噌をのせて蒸し焼きにしたら、鮭のちゃんちゃん焼きの完成です。鮭の身をくずし、野菜と混ぜ合わせながらいただきます。
本来のちゃんちゃん焼きは鉄板の中央に半身の鮭をドーンとのせて豪快に蒸し焼きにしますが、家庭では手軽に切り身で作ったりします。また、一人分の場合はホイル焼きにしてもOKです。
ちゃんちゃん焼きは石狩鍋と同様、石狩地方が発祥といわれています。石狩市では戦前、ドラム缶で作った鉄板で、船の乗組員が鮭一尾をさばいてちゃんちゃん焼きにして食べていた、ともいわれています。
なぜ、ちゃんちゃん焼きという名前になったのか、その由来は諸説あります。「ちゃっちゃと作れるから」「父ちゃんが作るから」「焼くときにヘラが鉄板にチャンチャンとあたる音がするから」などの説がありますが、本当のところはよくわかっていません。
参考
石狩市:
北海道の三大郷土料理農林水産省:うちの郷土料理「
鮭のチャンチャン焼き」
北海道ぎょれん:
北海道の秋鮭・いくら鮭の漁獲量が国内でトップを占める北海道は、鮭の歴史が古く、鮭を使った郷土料理が多数あります。中でも今回ご紹介した3つのメニューは浜の食堂や居酒屋でもよく見かける超定番。どれも、特に凝っているわけでもなく、鮭と野菜があれば誰にでもできそうな簡単メニューです。9~10月は大きく成長した鮭が北海道の川に帰ってくる時期です。今年の秋鮭メニューは北海道の郷土料理に挑戦してみませんか。