ツクシが枯れるころになると、同じ地下茎から今度はスギナが顔を出します。ツクシとはまったく違う外見で、全体的に緑色です。杉の木の先端のように見えること、そして、ツクシが食用とされることから、「杉の菜」、転じて「スギナ」と名づけられたともいわれています。
スギナは高さ30~40cmほどに成長します。先に出るツクシは「胞子茎」として繁殖を担いますが、スギナは「栄養茎」として光合成を行い、養分の調達を行います。
スギナは繁殖力が旺盛で、庭や畑に一度生えてしまうと、毎年毎年ふえ続け、どんどん“勢力”を広げ、手がつけられないほどになってしまいます。ツクシは食用、スギナは生薬としても用いられますが、庭や畑にとってはありがたくない雑草として嫌われることもあります。
参考
日本薬学会:
生薬の花「スギナ」NHK for School:
ミクロワールド「飛び出す胞子 ツクシの秘密」 レファレンス協同データベース:
「つくし誰の子スギナの子」で始まる歌の歌詞が知りたい