2025年10月03日11:00
今シーズン(2025年~2026年の冬)にかけては、昨シーズン(2024年~2025年の冬)と同様に厳しい寒さや大雪が予想されています。昨シーズンとの違いを含め、詳しく解説します。
10月に入り、ようやく秋を感じられるような日も多くなりましたが、早くも今シーズンの冬はどのような冬になるのか気になりますね。
まずは、昨シーズンの冬について振り返りましょう。
昨シーズンの冬は、海面水温や気圧の分布はラニーニャ現象発生時に近い状態となりました。
気象庁が2025年3月3日に発表した「2024年〜2025年の冬(12月〜2月)の天候」によると、2024年〜2025年の冬(12月〜2月)は、12月と2月を中心に、強い冬型の気圧配置が持続する時期があり、全国的に寒さが厳しく、特に西日本や沖縄・奄美で気温が平年を下回りました。
東日本や北日本の日本海側では降水量が平年よりかなり多く、大雪となった地域もありました。
前々シーズン(2023年〜2024年の冬)は記録的な高温だったことから、昨シーズンは比較的寒い冬であったと感じた方も多かったのではないでしょうか。
それでは、今年2025年の冬はどのような特徴があるのでしょうか。
気象庁が2025年9月22日に発表した寒候期予報(2025年12月~2026年2月)によると、冬の気温はほぼ平年並みとなる見込みです。
特に、冬の前半はラニーニャ現象発生時に近い特徴が現れやすくなる見通しです。冬の初めである12月には早くも真冬並みの寒気が南下する予想です。日本海の海面水温が高いため雪雲が発達しやすく、日本海側を中心に局地的な大雪に注意が必要でしょう。
一方、冬の後半はラニーニャ現象の特徴が不明瞭になる見通しです。2025年2月の日本列島は厳しい寒さに見舞われましたが、2026年2月は春の到来が早まる可能性もあります。
同日に気象庁が発表した3か月予報によると、10月までは全国的に高温が予想されています。特に東日本や西日本では、まだ昼間は30℃以上になる日があり、秋の深まりは遅くなりそうです。
ただ、11月になると西日本を中心に気温の落差が大きくなり、急に寒く感じられそうです。初秋のような暖かさの10月から、一気に晩秋らしい寒さの11月になるため、実際の気温以上に寒く感じるかもしれません。朝と昼の寒暖差も大きいため、体調管理にお気をつけください。
急な気温低下に対応するために、寒くなり始めた時期に活躍するアイテムを早めに用意しておきましょう。
日本気象協会が調査したデータによると、カイロや入浴剤、ハンド・スキンケアクリーム、ゴム手袋、風邪予防グッズが寒くなり始めた時期に需要が高くなります。まだまだ暖かいからと油断せずに、これらのアイテムについて用意しておくと安心です。
今シーズンも、冬の前半(12月~1月)を中心に厳しい寒さや大雪になる可能性があります。
昨シーズン同様に、ダウンコートや手袋などの防寒着は、今シーズンも活躍する機会が増えそうです。日本海側の地域では、大雪が降る可能性もありますので、雪かきや融雪剤などの除雪グッズも必要になる機会が多くなるでしょう。