台風接近中 伊豆諸島に暴風・波浪特別警報が発表 記録的暴風・高波の前に安全確保を
台風22号 明日9日明け方~朝 非常に強い勢力で伊豆諸島へ最接近
台風22号は次第に進路を東へ変え、明日9日(木)は非常に強い勢力を維持したまま、明け方~朝には伊豆諸島に最も接近する見込みです。
伊豆諸島ではこれまでに経験したことのない暴風や高波の恐れがあるとして、気象庁は今日8日午後4時50分、伊豆諸島の八丈島と青ヶ島村に「暴風・波浪特別警報」を発表しました。
今回のように、台風等を要因とする暴風や波浪の特別警報は、数十年に一度の強度の台風により暴風や波浪になると予想されるときに発表があります。外出は控えて、命を守る最善の行動をとってください。
伊豆諸島に暴風・波浪特別警報 経験のない暴風や高波の恐れ 最大級の警戒
台風の接近に伴って伊豆諸島では、今日8日(水)夜遅くから非常に強い風が吹きはじめ、明日9日(木)未明から一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹く見込みです。
すでに暗い時間帯に入り、暴風が吹き始めてからの移動は非常に危険です。外出を控えて、家でできる対策を行ってください。安全な場所で台風が過ぎるまで、最大級の警戒を続けてください。
また、非常に強い台風が襲来するだけでなく、明日9日(木)朝にかけては伊豆諸島付近に前線が停滞するでしょう。前線と台風本体の発達した雨雲がかかるため、伊豆諸島では局地的に猛烈な雨が降る恐れがあります。伊豆諸島では明日9日未明から昼前にかけては、線状降水帯が発生し、大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性も出ています。暴風や高波だけでなく、大雨にも厳重な警戒が必要です。
家族間で危険な場所、安全な場所を再確認しておくと良いでしょう。
予想される風・波・雨
8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
伊豆諸島 30メートル(45メートル)
9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
関東地方 25メートル(35メートル)
伊豆諸島 50メートル(70メートル)
〇波の予想(いずれもうねりを伴う)
8日に予想される波の高さ
伊豆諸島 7メートル
9日に予想される波の高さ
関東地方 7メートル
伊豆諸島 12メートル
〇雨の予想
8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量(多い所)
伊豆諸島 300ミリ
なお、伊豆諸島では明日9日未明から昼前にかけて、線状降水帯が発生する恐れがあり、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
夜間も危険な状況となりますので、家の中では裏山がある方は、山の斜面と逆側、そして2階以上の安全な所でお過ごしください。
新たに台風23号が発生 3連休に影響か
台風は、今後発達しながら日本の南を北西に進み、10日から11日にかけて大東島地方に接近するおそれがあります。大東島地方では、強風やうねりを伴う高波、高潮に注意してください。
なお、台風23号は11日から12日にかけて沖縄から九州や四国の南海上へ進む見込みです。まだ予報円が広く進路が定まっていませんが、予報円の北側を通ると、九州や四国、本州の太平洋側ほど雨や風の影響を受ける恐れがあります。
ちょうど3連休最終日の13日は関東の南海上に進む見込みです。伊豆諸島では再び台風の影響を受ける恐れがあり、そのほかの地域も高波など影響が出てきそうです。
日本近海の海面水温が平年よりも高い状態が続いており、台風が相次いで発生しやすい状況となっています。情報に注意し、早めに備えてください。

