2025年09月02日13:28
8月は、5日に国内最高気温の記録を更新するなど、月初から月末まで猛暑続きでした。一方で、上旬は日本海側を中心に記録的多雨、大雨特別警報も2回発表されました。また、21日には台風12号が発生し、その日のうちに異例の速さで上陸しました。さて、9月はどうなるのでしょうか?
1日に気象庁が発表した「2025年8月の天候」によると、日本付近は偏西風が平年より北に偏って流れやすかったため、全国的に暖かい空気に覆われました。また、低気圧や前線に向かって暖かい空気が流れ込んだ時期もあり、月平均気温は北・東・西日本でかなり高くなりました。
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による日本の月平均気温の基準値からの偏差は+1.84℃となり、8月としてはこれまで最も高かった2023年に次いで、2024年の記録と並び、2位タイの高温となりました(1898年の統計開始以降)。
(※)算出に使用している地点:網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
8月5日には、関東甲信地方の各地で日最高気温が40℃を上回り、群馬県伊勢崎市では41.8℃と国内最高気温を更新しました(今年2回目)。
東京都心は10日連続(8月27日まで)の猛暑日となり、これまでの連続猛暑日数を更新。また、年間の猛暑日は、今日9月2日で27日目となり、年間猛暑日の最多日数の記録も日々更新中。
上旬後半から中旬はじめにかけては秋雨前線が本州付近に停滞し、東・西日本日本海側と九州南部を中心に各地で線状降水帯が発生するなど、記録的な大雨となった所がありました。
旬降水量は、東・西日本日本海側でかなり多く、旬降水量の平年比は、東日本日本海側で560%、西日本日本海側で414%となり、1946年の統計開始以降で8月上旬として1位の多雨となりました。
8月は2回、大雨特別警報発表。
活発な秋雨前線の影響で、1回目は8日に鹿児島県霧島市に発表、2回目は11日に熊本県の玉名市、長洲町などに発表されました。
特に、熊本県では10日午後10時の発表を皮切りに、11日午後2時までに15回も記録的短時間大雨情報が発表されました。
8月は5個の台風が発生しました。
そのうち、台風12号は異例の速さで上陸。21日の午前9時、鹿児島県薩摩川内市の西の海上に発生し、およそ8時間後の午後5時すぎには鹿児島県日置市付近に上陸しました。
5月まで台風の発生がなかった2025年ですが、今は台風の発生数、上陸数ともに、ほぼ平年並みのペースです(平年の1月~8月:発生数13.6個、上陸数1.7個)。
気象庁は8月28日、向こう1か月(8月30日~9月29日)の天候の見通しを発表しました。
向こう1か月も全国的に平均気温は高く、特に9月中旬にかけてはかなり高くなるでしょう。
降水量は、関東など東日本の太平洋側で平年並みか少なく少雨傾向となる見込みです。日頃から節水を心がけましょう。