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明日3日まで危険な暑さ 4日~5日は熱帯擾乱の影響も 太平洋側を中心に大雨の恐れ

2025年09月02日16:22

日本気象協会 本社岡本 朋子

体温を超える危険な暑さは明日3日まで。4日(木)~5日(金)は熱帯擾乱や前線の影響で、太平洋側を中心に大雨の恐れも。熱帯擾乱の動向に注意。6日(土)になると関東から九州、沖縄は厳しい残暑が戻る。この先も万全な暑さ対策が必要。

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明日3日 関東を中心に体温を超える危険な暑さ 40℃近くも

今日2日は東北南部から九州にかけて、記録的な暑さになった地点が続出しました。全国で1番気温が上がった所は、埼玉県鳩山町で39.8℃と9月の1位を大幅に記録更新(これまでの1位は2010年9月7日の38.5℃)。東京都心は37.0℃で年間の猛暑日日数が27になり、記録をさらに更新しました。

明日3日までは、体温を超える危険な暑さになる所があるでしょう。最高気温は桐生で39℃、熊谷や高崎、伊勢崎は38℃の予想になっています(16時発表)。暑い時間帯の外出はできるだけ避けて、無理のないよう、お過ごしください。

明日3日 関東では帰宅時間帯に激しい雨や非常に激しい雨

明日3日は、前線が東日本から西日本付近を南下するでしょう。
北海道や東北、北陸は明日3日の午前を中心に雨が降りそうです。北海道や東北北部では今日2日にかけて、9月としては記録的な大雨になっている所があります。北海道太平洋側西部では今日の夜はじめ頃にかけて、東北日本海側北部では明日の昼前まで、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

関東から九州は、前線が通過する昼頃から所々に雨雲がかかるでしょう。気温の上昇に伴い、大気の状態も非常に不安定になります。雨雲が発達しやすく、局地的には雷を伴って滝のような非常に激しい雨が降るでしょう。関東甲信では、帰宅時間帯に雨のピークが重なる所があるため、道路の冠水などに注意が必要です。

東北南部や関東の猛暑は、いったん落ち着くでしょう。東京都心では5日(金)は、25日ぶり(8月11日以来)に30℃に届かない予想です。

4日(木)~5日(金) 熱帯擾乱や前線の影響 太平洋側を中心に大雨の恐れ

4日(木)~5日(金)は南岸に前線が延び、九州の南から熱帯擾乱が近づく可能性があります。熱帯由来の暖かく非常に湿った空気が次々に流れ込むため、関東から四国など太平洋側を中心に大雨になる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に、ご注意ください。

なお、熱帯擾乱の動きにはまだ幅があります。今後も動向に注意が必要です。

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