
河口湖の湖面が大きく低下し、湖底の幻の道が姿を現した。浮島の六角堂と陸がつながる珍しい景色に観光客は大喜び。一方、スワンボートが一部運休するなど、業者は大型連休を前に頭を抱えている。
「本当にラッキー」幻の湖底道が出現
山梨県の河口湖は、ここ1週間以上まとまった雨が降っていなかった。降水量が少なかったことで、あまり見られない珍しい光景が話題となっている。
取材班:
あちら河口湖の六角堂ですが、つながっている道は本来、水に浸かり見えない部分ですが、現在水位が下がり見えている状態です。
六角堂は河口湖大橋の西側に位置する浮島にあり、通常はボートでしか行くことができない。
本来の様子を写真で見てみると、島の周囲が水で覆われているのが分かる。
しかし、2024年の冬から2025年の春までにかけて、平年より降水量が下回ったことで湖の水位が低下した。
普段は湖の底にある幻の道が出現し、六角堂まで陸続きの状態となっている。
この不思議な光景に、地元の人は…
地元民:
(前回の幻の道は)もう20年ぐらい前です。(歩くと)気持ちいいですよ。砂場でザクザクしていて。観光客にとって歩いて行けたりして良いですよね。
観光客に話を聞いた。
ドイツ人観光客:
水がなくて、あの美しい場所に行けるのは本当にラッキーだったよ。
水位低下でボート業者が痛手
幻の道に喜びの声が上がる一方、雨を待ち望んでいたのは、遊覧用のボートなどを貸し出す施設だ。
KBH河口湖ボートハウス・大町悦章代表:
ご覧の通り桟橋が干上がっているので、(スワンボートを)着けるところがないので(陸に)上げている状態です。
水位が下がったことで桟橋の下が陸地になり、スワンボートの待機スペースが減り、7台あるうちの2台が使えなくなったという。
KBH河口湖ボートハウス・大町悦章代表:
ゴールデンウィークやお盆など大型連休は、そこで稼いでヒマな時をしのいでる部分があるので、ちょっと痛いかな。
普段は見られない光景が出現している一方で、レジャーへの影響が心配されている。
水位は、梅雨入り後の6月頃には回復する見込みだ。
(「イット!」4月23日放送より)