2026年07月11日16:47
気象庁が7月10日に発表した「エルニーニョ監視速報」によりますと、エルニーニョ現象はこの春から続いているとみられ、今後、秋にかけて続く見込みです(100%)。さらに秋にかけてエルニーニョ現象は強まる見通しです。エルニーニョ現象は台風にも影響をもたらすといわれています。エルニーニョ現象発生時の台風の特徴をまとめました。
気象庁が7月10日に発表した「エルニーニョ監視速報」によりますと、エルニーニョ現象はこの春から続いているとみられ、今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く見込みです(100%)。
エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことをいいます。そんなエルニーニョ現象の中で非常に強いものはスーパーエルニーニョとも呼ばれます。一般的に海面水温が平年より2℃を超えるような場合にいわれ、気象庁の資料によりますと、今年の秋には2℃を超える可能性が高いと予測されています。
エルニーニョ現象は台風にも影響をもたらすといわれています。エルニーニョ現象発生時は台風の発生場所が通常よりも南東にずれる傾向があり、台風が日本へ接近する際は、海上を進む距離が通常時より長くなるため、十分に発達した状態で接近しやすくなります。
過去の事例を振り返ってみますと、いわゆるスーパーエルニーニョが発生した2015年は、台風発生位置の平均経度が平年より東になり、平均緯度は平年より南になりました。ひとつの台風が台風の勢力を維持していた期間の平均値は7.4日と平年値5.3日より長くなりました。日本への台風の接近数は平年より多い13個(平年値11.4個)、日本への台風の上陸数平年(2.7個)を上回る4個となりました。中でも台風21号は非常に強い勢力で八重山地方に接近し、与那国島では同島の歴代1位となる最大瞬間風速81.1m/sを記録しています。
今年(2026年)の台風のこれまでの発生数は10個で、平年を上回るペースで発生しています。さらに、今年は6月から台風の影響を受けることが多くなっています。11日現在、沖縄の先島諸島に接近中の台風9号は暖かな海域を時間をかけて進み、一時「猛烈な」勢力まで発達しました。その後もあまり勢力を落とさず、非常に強い勢力から強い勢力で沖縄に接近しています。
最新の1か月予報では8月上旬にかけて太平洋高気圧の本州付近への張り出しは安定しない見込みです。その後も太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱まる時期があると予想されます。このため、日本列島へ北上しやすくなり、台風の影響を受けやすくなる可能性があります。また、台風が十分に発達した状態で接近するおそれもあり、影響が大きくなる可能性もあります。今後も台風の動向に注意が必要です。