年末年始は大荒れ 運転時は要注意 太平洋側も雪の可能性
日本気象協会は「年末年始の交通影響予測」を発表。
2025年から2026年にかけての年末年始は、北海道から九州北部の広範囲で雪が降るのに加え、大雪や猛吹雪による交通障害のおそれがあります。運転には十分な注意を。
年末年始 交通影響予測 雪道に注意
日本気象協会は「年末年始の交通影響予測」を発表しました。2025年から2026年の年末年始は、大雪や、吹雪による視程の悪化に注意・警戒が必要です。
北海道、東北日本海側、北陸や東海山間部では、期間を通して雪が降りやすい状態が続くでしょう。東北太平洋側や関東北部、甲信、近畿、中国、四国など、雪が少ない地域でも降雪の可能性があります。移動を予定している方は、十分な注意が必要です。
12月26日(金)ごろは、冬型の気圧配置が強まり、日本海側の広い範囲で大雪となり、猛吹雪に警戒が必要です。上空の寒気が強いため、一部では近畿の平野部や太平洋側でも降雪の可能性があります。雪は次第に止みますが、降った雪による路面凍結にも注意してください。
年始の1月2日(金)以降は、太平洋側の地域で、寒気が残った状態で低気圧が周期的に通過する予想で、気温が低い場合には平地でも雪の可能性があります。年始の予測についてはまだ変わりやすいため、こまめに最新の予測を確認してください。
この先、年末年始にかけては降雪が予想される地域が多く、これらの地域では雪道対策が必須です。帰省や長距離移動を予定している方は、最新の交通情報を確認し、時間に余裕を持った行動を心がけてください。
冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」
この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行い、タイヤは冬用に取り換えましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3)時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4)時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5)こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。
雪道の運転 注意するポイントは?
雪道で、車を運転する場合は、スノータイヤを装着し、急発進、急停車にならないよう、普段よりもゆっくり慎重に運転してください。車間距離は普段の倍以上とりましょう。トンネルの出入り口や橋の上などは路面が凍結しやすいため、特に注意が必要です。通行止めや渋滞の情報をあらかじめ確認してから出かけましょう。
2輪車(バイクや自転車)は転倒のおそれが非常に高いため、運転しないでください。公共交通機関を利用する場合は、間引き運転や減速運転により、普段より時間がかかり、混雑することが予想されます。運行情報や迂回ルートを確認してから行動してください。
大雪のピークが過ぎてないときに行動すると、大きなケガにつながったり、帰宅困難になったりします。慎重に行動してください。