まるで“女心(男心)と秋の空"　天気の移り変わりは早い　10月スタートは雷雨も(気象予報士石井　元樹 2025年09月29日)

まるで“女心(男心)と秋の空"　天気の移り変わりは早い　10月スタートは雷雨も

日本気象協会関西支社

石井　元樹

公開：2025年09月29日17:33

この先は短い周期で、前線が通過していきます。高気圧に覆われ、全国的に晴れる日もありますが、晴天は長続きしません。秋の天気は「女心(男心)と秋の空」と言われるように、移り変わりが早いのが特徴。今週は“移り気"な天気傾向となりそうです。

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向こう一週間　晴れは長続きせず　寒暖差も大きい
10月1日(水)は北海道から関東を中心に雷雨の恐れ

向こう一週間　晴れは長続きせず　寒暖差も大きい

明日30日は高気圧に緩やかに覆われる見込みです。日中は晴れて、日差しの届くところが多くなりそうです。

ただ晴れの天気は長続きしません。10月1日(水)は関東や北日本の上空を、寒気を伴った気圧の谷が通過する見込みです。このため関東や北日本を中心に広く雨。また大気の状態が非常に不安定で、雷を伴う恐れもあります。10月のスタートは急な雷雨に注意が必要です。

その後2日(木)は再び高気圧に広く覆われ、日中全国的に晴れる見込みです。一方3日(金)から4日(土)にかけては西から近づく前線の影響で、曇りや雨のところが多くなりそうです。

また6日(月)も前線や低気圧が北日本に近づき、北日本を中心に雨となりそうです。また西日本や東日本も雲が広がりやすいでしょう。10月6日は「中秋の名月」。西日本や東日本では、雲の隙間からのお月見となるかもしれません。

向こう一週間、最高気温は平年より高い日が多く、日中はまだまだ半袖で過ごせるところが多いでしょう。一方で朝晩は、秋らしく少しヒンヤリ感じられる日もありそうです。朝晩と日中の寒暖差の大きい日も増えてきます。短い晴れの天気を有効に活用して、秋服などの準備を進めるようにしてください。

10月1日(水)は北海道から関東を中心に雷雨の恐れ

10月1日(水)は、関東から北海道を中心に大気の状態が非常に不安定になりそうです。1日午後の雷の発生確率は、関東の内陸部を中心に70%以上と高くなっています。また東北や北海道もところどころで確率が50%以上となっています。午後は突然の激しい雨や落雷に注意が必要です。短い時間に雨がザっと強まると、排水が追い付かず道路が冠水する恐れもあります。また河川の増水や氾濫、土砂災害にも十分にご注意ください。