2025年の天気傾向を解説します。
暖冬や冷夏など、季節の特徴を左右するのが「エルニーニョ現象」「ラニーニャ現象」に代表される熱帯の海面水温の変化です。2024年は春にエルニーニョ現象が終息し、ラニーニャ現象の傾向に移行した年でした。
2024年12月現在、ラニーニャ現象発生の定義は満たしていませんが、海面水温や気圧の分布はラニーニャ現象に近い傾向になっています。2025年もしばらくはラニーニャ現象に似た特徴が続くと予想されます。
ラニーニャ現象は、夏は猛暑、冬は寒冬といったメリハリ型の天候をもたらす傾向があり、春や秋の過ごしやすい時期は短くなります。
2024年~2025年の冬は、暖冬となった前シーズンと比較して強い寒波の影響を受けやすいものの、後半は気温が上昇しやすく、春の到来は早いでしょう。花粉の飛散量も広い範囲で前シーズンより多い見込みとなっています。
2025年夏にかけては太平洋高気圧が強まりやすく、梅雨明けが早めで猛暑となり、秋は残暑が厳しい見込みです。
ただし、安定した夏空が続くとは限りません。梅雨明けが早い場合でも、その後戻り梅雨となり、一時的に長雨や低温となることもあります。
秋は残暑が厳しいものの、2024年に比べると寒暖の変化が大きくなる可能性があります。
週単位の極端な高温や低温、長雨などは、1か月前になると予想され始めるため、今後も最新の気象情報を確認するようにしてください。