暑い日はマスク着用の有無に関係なく、熱中症のリスクが高まります。気温が高くなりそうだと思ったら、日頃の生活の中で以下のような熱中症対策に取り組みましょう。
■こまめに水分補給する
人は体温が上昇すると、発汗によって体内にこもった熱を放出しようとします。そのため、脱水症状に陥ると体内の熱をうまく発散できず、熱中症のリスクが高まります。[注1]
暑い日は、のどが乾いていなくてもこまめに水分補給を行い、脱水症状に陥らないよう注意しましょう。また、汗にはナトリウム(塩)も含まれていますので、水分補給を行うときは塩分も適度に摂取することが大切です。
■暑さを避ける工夫を行う
気温が上がりそうな日は、体温が上昇しすぎないよう、服装や持ち物で暑さを避ける工夫を採り入れることが大切です。たとえば、通気性の良い服を着る、帽子や日傘で直射日光を避けるなど。少しでも体調が悪くなったら、涼しい室内に移動するか、木陰などで十分な休憩を取りましょう。
■冷房機器を積極的に活用する
冷えが気になるからといって、暑い日にエアコンを使わないと、熱中症のリスクが高まります。エアコンは適切に使用すれば過度に体を冷やすことはありませんので、暑い日は積極的に活用することをおすすめします。エアコンがない家庭では、窓を開けて外気を取り入れたり、扇風機を使用したりすると、室内が高温多湿になるのを防ぐことができます。
■暑さに負けない体づくりを心がける
暑い日が長く続くと、体がだんだんと暑さに慣れてきます。これを「暑熱順化」といい、同じ体温でも、順化前に比べると発汗量が多くなり、体内の熱を効率よく発散できるようになります。[注2]
暑熱順化は、やや暑い環境下で、ややきつめの運動を行うことで獲得できますので、日頃から毎日30分ほどのウォーキングを行うなど、暑さに負けない体づくりを意識しましょう。
[注1]
環境省 熱中症予防情報サイト:熱中症の基礎知識[注2]
環境省 熱中予防情報サイト:熱中症を防ぐためには[pdf]