
テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「秋の寒さ」についてお伝えします。
21日、宮崎県内では多くの地点で最低気温が20度を下回り、9月中旬から10月上旬並みの気温となりました。これまでの暑さから一転、多くの人が服装に悩んだのではないでしょうか。
UMK気象センターがX(旧Twitter)で行ったアンケートでは、「宮崎のみなさん 21日の服装は?」という質問に対し、「長袖」と答えた人が41%だったのに対し、「半袖」の人が59%と半数以上を占める結果に。
古山予報士:
宮崎の皆さん寒さに強いのか、それとも私の天気予報を当てにしていないのか、どちらでしょうか。
児玉アナ:
横にいる私が半袖で来ましたね(笑)
お天気クイズ「秋の寒さを表す季語は?」
そんな会話で和やかに始まったコーナーですが、この急な気温の変化にまつわる、面白いクイズが出題されました。
秋の寒さを表す季語は、「A うそ寒」「B まこと寒」 どちらでしょうか?
あまり聞き慣れない言葉ですが…正解は「A うそ寒(うそさむ)」 でした。
「うそ寒」とは、秋に感じる、なんとなくうっすらとした寒さのことを指す言葉です。本当に凍えるような厳しい寒さではなく、「気のせいかな?」と思うくらいの、心もとない寒さを表現した、趣のある季語なのだそうです。
「やや寒」や「そぞろ寒」なども同じような意味で使われるそうです。
ここで宮崎市の最高気温の変化を見てみると、2日前の日曜日が28.8℃で、22日の予想は19℃と、気温がジェットコースターのように急降下。わずか4日間で、季節が2か月以上も進むような変化が予想されていました。
イラストで見る服装のポイント
急な気温の変化に備えるための、服装のポイントです。
22日の朝の気温は15℃前後と予想され、寒がりの方はトレンチコートやジャケットが必要になるほどの冷え込みに。日中も北風が吹き、長袖が必須の寒さとなるため、服装選びには注意した方が良さそうです。
また、22日は雨も予想されるため、大きめの傘があると安心です。ただ、傘の置き忘れにはご注意ください。
天気予報は、日々の天気を知るだけでなく、今回紹介された「うそ寒」のように、季節を感じる美しい日本語や、生活に役立つ豆知識に触れることができる面白い機会でもあります。季節の変わり目、体調管理に気を付けながら、空模様の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(テレビ宮崎)