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    北海道初の線状降水帯被害が長引く「子牛がぬれて風邪を」橋が崩れ復旧の見通し立たず―もし札幌で発生し豊平川が決壊したら ススキノや札幌駅前も冠水 地下歩行空間が浸水 対策グッズは

    2025年09月29日17:01

    「釧路市音別地区を流れる直別川の付近では、いたる所で木が倒れています。そして、流されたのか牧草ロールが3つほど残されています」(沼田海征記者)

    9月21日未明、北海道で初めて釧路地方と十勝地方に線状降水帯が発生した。

    釧路市音別では1時間に約80ミリの大雨を観測。

    4日目を迎えた24日も、土砂が道をふさぐなど爪痕が残っていた。

    “線状降水帯”発生で各地に残る大雨の爪痕

    こちらの酪農家では牛舎が泥水につかり、一時搾乳機が使用できなくなった。

    「出ようと思ったら、水がこのくらい。この辺りも水だらけで子牛が流されるのではないかと。61歳だが初めて」(被害にあった酪農家)

    たまった土砂を掻き出し、どうにか搾乳を再開できたが、牛への影響が大きく搾乳量が以前のように戻るか心配している。

    「乳牛がストレスで餌をあまり食べられない。子牛もぬれて風邪をひき下痢している」(被害にあった酪農家)

    隣町の十勝地方の浦幌町でも大きな被害が出ている。

    厚内川にかかる長さ約56メートルの厚内橋では橋脚の一部が崩れ、橋は大きくゆがんでいる。

    浦幌町によりますと、流木が橋にあたり変形したとみられている。

    復旧の見通しはたっていない。

    道路だけではない。

    JR根室線の池田駅と釧路駅の間では、複数個所で線路の下の地盤が崩落したり倒木が発生している。

    復旧は少なくとも来週いっぱいかかる見通しで、23日から帯広駅と釧路駅を結ぶ代行バスが運行されている。

    いつ起こるかもしれない水害に備える―

    北海道東部で発生した線状降水帯。

    気象条件によっては、札幌市で発生してもおかしくなかった。

    豪雨により豊平川が決壊した場合のシミュレーションによると、水はススキノ交差点やJR札幌駅前にも到達。

    地下歩行空間にも流れ込み、浸水すると考えられている。

    いつ起こるかもしれない水害に備え、札幌市北区のホームセンター「ジョイフルエーケー屯田店」では浸水対策グッズが用意されている。

    一般的な土のうの他に、こんなものも。

    「最近では水につけると膨らんで土のうになる商品もある。中に吸水性のポリマーが入っていて、3分くらいで膨らむ」(ジョイフルエーケー屯田店 新酒 英暁 副店長)

    平常時はコンパクトに保管することができ、いざという時に水につけると約20キロの重さになり土のうとして使える。

    また、連結させて浸水を防ぐ止水板も有効だ。

    日ごろから万が一に備え、準備を怠りなく。

    北海道初の線状降水帯被害が長引く「子牛がぬれて風邪を」橋が崩れ復旧の見通し立たず―もし札幌で発生し豊平川が決壊したら ススキノや札幌駅前も冠水 地下歩行空間が浸水 対策グッズは
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