本格的な暑さを迎えるのはまだこれからですが、この時期は「梅雨型の熱中症」に注意が必要です。
6月7日の名古屋の最高気温は、平年よりやや高い28.1℃で、真夏日まではいかなかったものの、少しジメっとした暑さとなりました。
女性A:
ジメジメしています。日傘がないと歩けないぐらい。
女性B:
汗だくです。
女性C:
タオル類とかは、乾きにくさはあるかな。
本格的な暑さはまだこれからですが、この時期注意すべきなのが「梅雨型熱中症」です。
総合大雄会病院救命救急センターの北原雅徳医師:
今の時期ですと気温はそこまでではないんですけれども、湿度が高い状況なので、汗が乾かないで熱がこもって熱中症になるということが多い。梅雨型の熱中症に注意が必要かなと思います。
日中の気温がさほど高くなくても、湿度が高いため汗から熱を逃がすことができず、体温調整が難しく熱中症のリスクが高まるといいます。
6月6日には三重県桑名市で、市立大山田北小学校の4年生が、社会見学で浄水場を訪れた際、その帰り道に4人の児童が熱中症の症状を訴えて、病院に運ばれました。
桑名市では6日正午前に最高気温27.4℃を観測していて、児童たちはマスクをはずして帽子をかぶり、こまめに塩分がとれるタブレットや水分補給をしていたということです。
4年生の児童100人は正午前から、およそ2.2kmの距離を休憩を含めて45分かけて学校まで戻ったということです。
児童が歩いた正午ごろと同様の時間に、7日、記者も歩いてみると、上り坂がいくつもあって5分ほどで「体が少し熱くなってきました」と話しています。
記者が歩いた7日正午ごろの気温は、6日よりやや低い26.2度でした。高低差のある道のりが続き、大人の記者でも体に暑さを感じてきました。
中間地点で日陰で休息と水分を補給するなど、熱中症対策は取られていました。この時点では、体調に異変を訴える児童はいなかったということです。
ところが子供たちが学校に到着する間際、4年生の女子児1人が頭痛を訴えたということです。
女子児童はそのまま学校まで歩いて帰ったところで保健室に行き、さらにほかの男女3人も体調不良を訴え、その後救急搬送されました。4人は意識があり、症状は軽いということです。
6日の桑名市は正午で湿度は51%でした。湿度が必ずしも高いといえない中、なぜ熱中症の症状が現れたのでしょうか。
総合大雄会病院救命救急センターの北原雅徳医師:
子供の場合は確かに汗はかいてくれるんですけれども、汗をかく量以上に水分摂取が劣ってしまい脱水傾向になりやすいというのはあります。団体行動をしていると「喉が渇いた」と言えなかったりとか、どういう状況か子供が訴えることができなかったりして熱中症になりやすい。
この時期、注意すべき「梅雨型熱中症」です。
総合大雄会病院救命救急センターの北原雅徳医師:
汗をかいたと思ったら、その分はしっかり水分をとっていく。一気に飲むというよりは、こまめにとっていく。ご高齢の方やお子さまは、ジトジトの感覚が分からなかったりするので、対策をしてあげることも大事かなと。
(東海テレビ)