岡山県北では、短い秋が通り過ぎ、早くも冬の訪れを感じさせています。真庭市では11月3日朝、あられが降った地域があったほか、冬の味覚の収穫が本格化しています。鳥取との県境に位置する真庭市蒜山下徳山の鬼女台では、午前8時ごろ氷の粒、あられが降っていました。
(訪れた人は…)
「ちょっと冬が始まった感じ。夏が終わり、秋が走っていったような」
(鬼女台展望休憩所 榎本吉男さん)
「(木々は)一気に色が付いてすごくきれいになっている。これから2・3週間はずっと良い色」
岡山県北の3日朝の最低気温は真庭市蒜山上長田で4.9度、新見市千屋で5.7度、津山市で7.5度など11月上旬並みとなり、この時季らしい冷え込みでした。
そしてこれからの時季に、収穫されるのが「蒜山こだわり大根」です。火山灰が堆積した蒜山地域の土壌で育ったダイコンで、霜が降りたあとは甘みが増しみずみずしい味わいになります。
生産者の井藤文仁さんの畑では2日、丸々と太ったダイコンを次々と引き抜き、約1200本を収穫したということです。
(JA晴れの国岡山 蒜山大根部会協議会 井藤文仁部会長)
「糖分を増やし凍らないようにする性質らしい。霜でこだわりのダイコンができた。ぜひ食べてほしい。とても甘くおいしい」
収穫は11月中旬まで続き、2025年は2024年の2倍にあたる約80トンの出荷を見込んでいます。