そろそろ愛犬の換毛期。被毛ケア、さてどうする？
ライフ
あ〜そこそこ、ブラッシング気持ちいい〜♪
時期的にはもう少し先になりますが……秋になるとモフモフの毛のダブルコートのワンちゃんたちは、毛が生えかわる「換毛期」を迎えます。換毛期は「春の始まりから7月頃」「秋の始まり〜11月頃」の年2回に分けられます。
しかし近年では、気温差がない室内で過ごすことの多い室内犬の場合、換毛期の時期以外に毛が抜けることも……。そうなると、飼い主さんがいくら掃除をしても掃除が追いつかないほどの抜け毛に悩まされることになります。
── そこで今回は「犬種別による換毛期の被毛ケア」についてご紹介しましょう。
犬種によって違う換毛期とは？
優しくブラッシングしてね♪
さまざまな犬種の中で、換毛期がある犬もいれば、ない犬もいるのですが、換毛期があるのは、「ダブルコート」の犬。
ダブルコートとは、オーバーコート（上毛）とアンダーコート（下毛）に分かれた犬種を指し、代表的なダブルコートの犬種は柴犬、ゴールデンレトリバー、ダックスフント、ポメラニアン、チワワ……など。これらの犬種は、オーバーコートとアンダーコートが季節によって生えかわるため、秋になるとどうしても抜け毛が多くなります。
一方、「シングルコート」の犬は、ダブルコートの犬のように季節による換毛期はありません。そのため、抜け毛の少なさが特徴とされます。代表的な犬種ではプードル、マルチーズ、ブルドッグ、ビーグル、ヨークシャテリア……などになります。
犬種によって、ブラシが違うの？
今日は抜け毛が多いかも……
オーバーコートの犬でもシングルコートの犬でも、ブラッシングは犬の被毛ケアや健康チェックの基本となります。
ブラッシングによって、「自然に抜けた抜け毛（死毛）を減らす」「フケやホコリなどの汚れを落とす」「犬の体（皮膚）に残った（付着した）抜け毛を取りのぞく」「ブラッシング効果で血行をよくする」「抜け毛がからまった毛玉の発生を防ぐ」といった効果のほか、「皮膚に炎症を起こしていないか」などの健康チェックも兼ねています。
また、オーバーコートや、シングルコート、体毛の長さによって、ブラッシング・ブラシは異なります。そこで次はブラシの特長について見ていきましょう。
●スリッカーブラシ●
犬のブラシのなかでは一番メジャーで、短毛犬種のアンダーコートを除去し、毛玉をほぐすのに使用します。ソフトタイプとハードタイプがありますが、自宅で使用する場合はソフトタイプでOK！
●ピンブラシ●
愛犬家によく使われている2番目にメジャーなブラシです。短毛犬種・長毛犬種とオールマイティーに使え、主に長毛犬種に使用されます。
●ラバーブラシ●
ゴム製なので、ほかのブラシに比べると皮膚に優しく、主に短毛犬種に適しています。
●アンダーコート除去ブラシ●
アンダーコート除去用のブラシのため、換毛期の毛がたくさん抜けるダブルコートの犬種のケアに適しています。
●獣毛ブラシ●
豚や馬や猪などの毛で作られたブラシで毛の硬さが異なります。例えば、短毛犬種であれば普通の硬さの「豚毛」、長毛犬種用であればやや硬めの「猪毛」などが適しています。
そのほかのお手入れ方法は？
私にこのお洋服似合ってるかな？
ここでは、ブラッシング以外のお手入れ方法もご紹介しましょう。ご紹介する方法とブラッシングを併用すれば、抜け毛対策効果もアップしますよ！
●ドッグウェアを着せる●
ドッグウェアを着用すると床に落ちる抜け毛の量を減らせます。特にシルクなどのツルツルした素材がおすすめ。また、飼い主さんの洋服に「静電気除去スプレー」を使用すると、愛犬の抜け毛の付着を防げます。
●毛を短くカット●
毛が長いとどうしても抜け毛の量が増えてしまうので、トリミングでサマーカットにして、さっぱり短くするのも賢い選択。
●お風呂でシャンプー●
抜け毛をきれいに取り除くシャンプーは効果大。ただし、犬を毎日お風呂に入れるわけにはいかないので、1～2週間に一度くらいのペースでシャンプーしてあげるとよいでしょう。
シャンプーは気持ちいいな♪
── 特にダブルコートのワンちゃんたちは、毎日掃除をしているにもかかわらず抜け毛が多くて、いくら愛犬がかわいくても床に落ちた抜け毛を見て、飼い主さんもイライラしてしまうかもしれません……。
そんなときこそ、かわいいドッグウェアやユニークなドッグウェアを愛犬に着せてみませんか。きっと、愛犬のかわいい姿にイライラも消えてしまうはず。こんなふうにうまく気分転換を図りながら、愛犬の換毛期を快適に過ごしてくださいね♪
