国際アンデルセン賞は、日本人作家も受賞しています。1994年受賞者のまど・みちおさんと、2014年受賞者の上橋菜穂子さんの二人です。
詩人・童謡作家であるまど・みちおさんは、25歳の時に北原白秋によってその才能を認められました。104歳でこの世を去るまでに残した数々の作品は、今でも多くの人々に親しまれています。まどさんの作品である『ぞうさん』や『やぎさんゆうびん』、『一年生になったら』など、みなさんも幼稚園や小学校で歌ったり耳にしたことがあるのではないでしょうか。
『ぞうさん』は、鼻が長いことでいじめられた象が、凛とした態度で「たしかに鼻が長くてみんなと違うけど、大好きなお母さんと一緒なんだよ」と応えたことを書いた詩なのだそうです。私たちが小さい頃に何気なく耳にしていた詩をこうやって読み返してみると、いろいろと考えさせられますよね。なつかしの童謡が詰まったまどさんの詩集を買ってみてはいかがでしょうか。子どもの頃には気付かなかった発見があるかもしれませんよ。
2014年に国際アンデルセン賞を受賞した上橋菜穂子さんは、『精霊の守り人』をはじめとした『守り人』シリーズで有名です。『精霊の守り人』は、漫画・アニメ・ドラマなど様々な形となって、子どもだけではなく大人まで多くの人を楽しませてくれています。今年の11月にはドラマの最終章が放送されるので、それにあわせて小説もチェックしてみてくださいね。
<参考・参照サイト>
JBBY(一般社団法人日本国際児童図書評議会)ムーミン公式サイト『トーベ・ヤンソンについて』まど・みちお100の世界視点論点『まど・みちおさんの言葉と心』上橋菜穂子公式サイト 木漏れ陽のもとで