冬の光熱費は夏の約2倍! 光熱費に差が出る節電術とは?
ライフ
上手に使って節電しよう!
いよいよ冬本番ですが、冬の光熱費は夏の約2倍※かかるという調査結果があることをご存じでしたか?
その理由は、日本全国を平均すると冷房使用期間よりも暖房使用期間のほうが圧倒的に長く、それだけ光熱費がかさむことに由来します。
暖房器具といっても、こたつ、ストーブ、床暖房、ヒーターなどさまざまな種類がありますが、上手に使えばそれだけ節電効果がはっきり出る、光熱費を節約するウラ技とは?
※財団法人省エネルギーセンター発表による数値より
暖房器具の特性を理解しよう
● タイマー機能つきの暖房器具/起床する30分〜1時間前にタイマーをセットして室内を温めておけば、ベッドからすんなり出られるだけでなく、食事の支度や身支度なども手早く済ませられます。
さらに、起きたときに室内が温まっていれば、その場で暖房器具のスイッチをOFFに! 室温は急激に下がらないので、出かける前や就寝のタイミングに合わせて早めにOFFにすれば、かなりの節電効果が期待できます。
●省エネタイプの暖房器具/最近、家電量販店で多く売られているのが省エネタイプの暖房器具。中でもエアコンの場合はこまめに電源をON/OFFにすると、かえって電力消費の原因になるので要注意! 省エネタイプのものは自動モードまたは、省エネモードで運転しておくほうが省エネになります。
●消費電力の低い暖房器具/室内が十分に温まったら、消費電力の低いホットカーペットやこたつに切り替え、エアコンをOFFにするのも、節電上手さんの賢い暮らし方といえるでしょう。
上手な暖房器具の組み合わせ
● 部屋全体を温めたい人は/エアコンの温かい空気は天井近くにたまりがちなため、温かい空気が部屋を循環するよう扇風機やサーキュレーターを天井に向けて回しましょう。このひと手間だけで効率的に部屋全体が温まるので、エアコンの設定温度を下げることが可能です。
● 足下が冷える!という人は/足下はしっかり、部屋全体はふんわり温めたい人は、エアコンの温度を低めに設定し、ホットカーペット、床暖房、こたつなどのサブ暖房器具を併用すると効果的です。
※マメ知識/節電上手さんであれば、こたつの電力消費は500〜600 W、ホットカーペットの電力消費は700~1000Wと、暖房器具によって倍近い電力消費の差があることも理解しておきたいですね。
● すばやく部屋を温めたい人は/エアコンの最大の欠点である初期暖房の経済性の悪さを補うために、即暖性に優れたガスストーブやファンヒーターでまず部屋を温めましょう。エアコンはあくまで部屋の室温を保つために使うサブ暖房器具と発想を切り替えれば、エアコンの設定温度も低く設定できるのでとても経済的です。
カーテンや小物を活用して温かく!
●冷気が侵入する窓まわり/冷気は外気と接する窓まわりから室内に侵入します。よって、その窓まわりにひと工夫するだけで、室内の温度を快適に保つことができます。窓に簡単に貼り付けられる「アルミ断熱シート」のほか、厚手のカーテンを取り付けることで、冷気をシャットアウトするのも有効な手段。暖房費節約に役立つスグレモノを活用して、まずは部屋に侵入する冷気を完全防御しましょう。
● 保温対策はまず服装から/最近は、電気代もかからず上着を一枚多くはおるだけで驚くほどの保温効果を発揮してくれる服装(小物)にも注目が集まっています。
そのひとつ、昨今大流行している「着る毛布=フリースガウンケット」も人気のアイテムですし、室内仕様の薄手のダウンジャケットを着ている人も多いよう。さらに、足下をモヘア調の厚手スリッパでしっかり覆えば、カラダ全体がぽかぽかするはず。いずれも電気代はかかりませんし、光熱費軽減にひと役もふた役もかってくれるスグレモノたちです。
こまめな掃除がとても大切!
暖房家電といっても消費電力、熱源、温め方、温まるまでの時間はさまざま。まずはそれぞれの特性を理解することが大切ですが、何より大切なのは家電のこまめなお手入れです。
エアコンフィルターの定期的な掃除をはじめ、ヒーターであれば空気の吸い込み口と吹き出し口のホコリを除去するだけで、光熱費はかなり軽減するはず。
いずれもちょっとした手入れですむことなので、今年の冬はあなたも節電上手になって光熱費を削減してみては。