日本でのインターネットの幕開けは、1984年に東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学の3つの大学が互いをコンピュータで結んだJUNET(ジェイユゥネット、Japan University NETwork)。1991年まで存続した日本の学術組織を結んだ研究用のコンピュータネットワークが、日本における実質的なインターネットの起源となります。
一般的に普及し始めたのは、ニフティや日本電気株式会社によるPC-VAN(ピーシーバン)といったパソコン通信サービスがスタートした1994年頃から。日本でメディアなどでインターネットが取り上げられるようになったのは、1995年に発生した阪神・淡路大震災でインターネットが有効活用されたことがきっかけでした。この年の新語・流行語大賞のトップテンに「インターネット」が選出され、「ネット」という省略形で呼ばれるようになるのもこの頃とか。日本では、わずか20数年前に、やっとインターネットが認知され利用されるようになったのですね。
1995年。もう社会人だった人、学生だった人、生まれた時からインターネットが当たり前に存在していた人。インターネットとの関わり方によって、生活パターンや思考回路まで異なるほど、劇的に私たちの生活は変化したといっても過言ではありません。
50年前にARPAnetの開発に関わったレナード・クラインロック氏(Leonard Kleinrock、1934年6月13日 ~)は、Facebook、Twitter、YouTubeなどという存在など全く想像していなかったと、2009年に行われたインターネット40歳の誕生パーティーで語っています。テクノロジーの加速度的な進化が続く現在、インターネットがこれからどのような発展を遂げるのかますます興味は尽きません。
参考サイト
AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/2656690?cx_amp=all&act=allIT用語辞典 e-Words