今年は子年。4の倍数の年以外は閏年にならないため、閏年にあたる干支は子年と辰年と申年のみということになります。同じく4の倍数でめぐってくるオリンピック開催年も、いつも閏年ということになるのですね。一年に一度めぐってくる誕生日をはじめ、行事やイベントなど、人は暦という時間の流れに基づいて、さまざまな周期のなかで生きていることに思い当たります。
人間が農耕をはじめたことから、季節の周期的な変化を知るために暦がつくられたといわれています。地球の自転の周期からなる昼と夜が「日」に、月の満ち欠けの周期が「月」に、地球の公転の周期で変化する4つの季節が「年」となりました。
天体の動きに基づいて、時間の流れを「日」「週」「月」「年」として周期性をもたせて整理したものが暦なのですね。人間の営みが宇宙の法則のなかにあることに、あらためて気づかされます。
まもなく4年に一度の閏日。宇宙の法則に寄り添い、生かされていることを感じてみるのもよいかもしれませんね。
参考文献
岡田芳朗・松井吉昭 『年中行事読本』 創元社
参考サイト
国立天文台