約1年7か月の周期で満ち欠けを繰り返し、見かけの大きさも変化する金星。昨年末まで宵の明星として西の空に輝いていましたが、1月9日に内合となり見えなくなりました。1月下旬には、明け方の東天に「明けの明星」として再び姿をあらわします。
1月30日は、夜明け前の低空で火星と並ぶ姿に注目してみましょう。火星の下には新月2日前の細い月も見られ、幻想的な美しい光景となりそうですね。この時期はまだ日の出の時刻が遅く、朝6時を過ぎても星を見ることができます。すこしだけ早起きして、朝の星空観察をしてみるのはいかがでしょうか。
金星は、2月に入るとどんどん輝きを増します。13日には最大光度を迎え、1等星の100倍以上という明るさのマイナス4.9等に。2022年の金星は明けの明星として輝く期間が長く、夜明け前の空で美しい姿を見せてくれます。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2022』 アストロアーツ
・参考サイト
アストロアーツ「内惑星の動き」国立天文台「満ち欠けする金星」