2月「満月」を迎えるのは24日21時30分になります。この時の地心距離(地球の中心と月の中心の間の距離)は約40万6000キロメートル。満月としては最も遠いのですが、月が地球から最も遠ざかるのは翌日25日23時59分ということです。
反対に今年最も「大きな満月」が見られるのは秋、10月17日で地球からの地心距離は約35万7000キロメートルとのこと。その差は4万9000キロメートル、見た目で約12パーセントの差となるそうです。
満月の大きさに差ができるのは上のグラフが示すように、地球と月との距離が常に一定ではないことが理由です。月が地球の周りを公転する軌道が楕円形のため、月の1公転ごとに地心距離が増減して一定の周期を作りだしているのがわかります。
「小さな満月」と「大きな満月」の数字としての違いの大きさには驚きますが、広い宇宙の中でのこと、同時に見ることのできない私たちの目には、その違いを見極め感じることは難しいかもしれません。とはいえ太陽と月と地球、その他の宇宙のさまざまな仕組みの中で、私たちが月を楽しめるのは本当に素晴らしいことではありませんか。そして、実は満月の大きさも毎回違うのですよ、と教えてくれる天文学も楽しい学問ですね。
参考:
【国立天文台:2024年 地球から最も遠い満月】