9月に入って思いのほか早く、秋の風が吹き始めました。文学散歩にはうってつけの季節です。
江戸時代には隠居所として「根岸の里」と呼ばれた東京・鶯谷周辺は、日本近代文学の中心地でした。
しかし、時の流れとともに街の雰囲気は様変わりし、現在はネオンまたたく歓楽街になっていますが、鶯谷駅北口から徒歩5分の距離には子規の親友の画家・中村不折旧居跡に書道博物館などもあります。風が心地よく感じられる日中、文庫本片手に文学史跡を訪ねてみませんか。
俳人・歌人 正岡子規(まさおか・しき 1867-1902)
谷中墓地
新作オペラ「病牀六尺に生きる」のパンフレットより一部抜粋