春の山菜取りから夏山登山・川遊び、秋の紅葉狩り・きのこ狩りと、例年であれば、人々が山でレジャーを楽しむ期間は、そのまま日本列島に自然分布する唯一の猛獣「クマ」の活動期にあたります。
近年、毎年のようにクマ関連の事件が多発するようになっています。その原因についてさまざまに推測され、「クマは飢餓状態にあり困って人里に下りてくる」という意見から「クマは明らかに数が増えている。人を恐れなくなっているクマにはより徹底的な駆除が必要」という意見まで、クマをめぐってさまざまな主張や議論がなされています。今、日本のクマは実際どういう状態で、彼らが絶滅したらどんな影響があるのでしょう。「クマ問題」について考えてみました。