ではなぜ、今も8月上旬に七夕まつりをする地域が多いのでしょうか。
七夕は、お盆前の禊ぎの行事でもあるので、その前に行うのが正しいと解釈されています。しかし、今の暦を旧暦に合わせると、お盆を過ぎてしまう場合があるため、季節感のずれをなくすことを目的に中暦(新暦と旧暦の間を取る)案が採用されることに。これが「中暦の七夕」といわれるもので、多くの地域では今でも8月に「七夕まつり」を行っています。
「日本三大七夕まつり」のひとつである「仙台七夕まつり」も、こうした背景があり8月6日〜8日の期間に開催。「仙台七夕まつり」は伊達政宗公の時代から400年続く伝統行事であり、色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされた美しい風景を楽しむことができます。
「仙台七夕まつり」に出かけた際の要チェックポイントは、数カ月かけて丹精込めて作られた「笹飾り」でしょう。その高さは10mにおよび、「吹き流し」最上部にはくす玉が飾られ、飾り付けの主役に。これは織姫の織り糸を象徴し、昔の織り糸を垂らした形を表すことで機織や技芸の上達を願っています。
最上部に飾られた色とりどりのくす玉や、風に揺られて幾重にもたなびく繊細な和紙の姿はとても優雅ですが「吹き流し」のほかにも見どころは満載です!
仙台七夕には欠かせない七つ道具といわれる飾りもの●富貴を願う
巾着(きんちゃく)
●幸運を寄せ集める
投網(とあみ)
●清潔と倹約の心を育てる
屑籠(くずかご)
●延命長寿を願う
千羽鶴(せんばづる)
●裁縫の腕の上達を願う
紙衣(かみごろも)
●学問や書、手習いの上達を願う
短冊(たんざく)
最上部の
「吹き流し」とあわせて、これら「七つ道具」り飾りを目で探しながら歩くのも楽しいでしょう。
〈仙台七夕まつり〉【開催日程】2018年8月6日(月)、7日(火)、8日(水)
【飾り付け時間】8月6日(月)・8月7日(火) 10時頃~22時頃(予定)
【開催場所】仙台市中心部および周辺商店街
仙台駅前から中央通り、一番町通りのアーケード街にかけて豪華絢爛な七夕飾りを観賞できます
【おまつり広場】10時~21時(予定)
各種ステージイベントや、七夕の歴史を学べる展示、宮城のおいしい食材を集めた出店のほか、七つ飾り作成体験や、短冊記入コーナーも!
【お問い合わせ】022‐265‐8185 仙台七夕まつり協賛会
※詳細は
仙台商工会議所HPをご参照のうえ、お出かけください。