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高台寺(京都府京都市)
慶長11(1606)年、病死した豊臣秀吉を弔うため、正室のねねが立てた歴史のある高台寺。豪華というよりはむしろ、ねねの秀吉への愛情を感じるようなやさしい雰囲気の漂うお寺といった方が適切な表現かもしれません。表門、 開山堂、霊屋と茶室傘亭・時雨亭、観月台等は現在も開山当時のまま残っています。また、小堀遠州作の庭園も国の史跡名勝に指定されています。夜間はライトアップされるので、紅葉の時期は特に幻想的な雰囲気を楽しむことが出来そうです。
⑤
貴船神社(京都府京都市)
鴨川の水源に位置する貴船神社。神武天皇の母である玉依姫命が貴船で摂津の津から川をさかのぼり、この地にお社を立てた事が始まりとされています。水の神様が祀られており、日照りや長雨が続いた時は、雨乞いや雨止めなどの神事が執り行われました。日照りの時は黒い馬、長雨の時は白い馬を献上していましたが、次第に絵に描いた馬を献上するように。これが、今ではどこの神社でも見られる「絵馬」の起源とされています。和泉式部が夫との復縁を祈願し願いが叶ったことから、縁結びの神様としても人気です。
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奥比叡延暦寺(滋賀県大津市)
古代より神の山として崇められてきた比叡山。その歴史は古く、延暦7年(788年)最澄によって開かれました。比叡山延暦寺の最盛期には、3千もの寺院があったと伝えられていますが、元亀2年(1571年)、織田信長によって焼き討ちにあい、堂や塔、伽藍は灰になってしまいした。その後、豊臣秀吉や徳川家などの尽力により再興されました。2000本ものモミジがあり、歴史的建造物と紅葉のコラボレーションは格別です。