復興記念桜・満開宣言!
2015年04月27日
満開を迎えた復興記念樹のソメイヨシノ(2015年4月15日撮影)
東松島市に植樹した復興記念樹の桜も、間もなく丸3年がたち、4年目を迎えようとしています。今年もたくさんの花を咲かせ、東松島に春の訪れを告げた桜の様子をお伝えします。
すくすく生長、花数も順調に増加
去年と今年のソメイヨシノの様子
2012年に行われた「春を報(しら)せる百円桜プロジェクト」にて、皆様からお預かりした募金は、すべて桜の植樹に役立てさせていただきました。2012年5月4日、第1回目の植樹を宮城県東松島市矢本上沢目で行い、地域の皆さまにご協力をいただき、シダレザクラ15本とソメイヨシノ15本を植樹しました。
4月の3週目、私たちは、今年もこの復興記念樹の植樹の地を訪れました。今年は東北にも1週間近く早くサクラの便りが届きましたが、同じく東松島にも少し早く春が訪れたようで、この日、ソメイヨシノはほぼ満開を迎えていました。
昨年初めて花を咲かせたソメイヨシノ、その時はまだ花数も少なかったのですが、この一年で一気に花数を増やして華やかになりました。写真は昨年と今年の桜の様子を比較したものですが、たくさん花をつけ、大きく生長している様子がはっきりと見てとれます。
(左)シダレザクラのつぼみの様子、(右)芯止めしたシダレザクラ
シダレザクラについては、この日はまだ咲はじめたばかりでしたが、写真のとおり、こちらもつぼみの数がかなり増えました。そろそろ見頃を迎えている頃でしょう。
ちなみにシダレザクラは、その名のとおりだんだん枝が垂れてきます。そこで、中心となる「芯」を決めてあげて、支柱で固定して上方向へ生長させてあげる必要があるのだそうです。今回、芯を作ったシダレザクラは3mを超えるほどの高さがあり、もう見上げなければならないくらいの大きさになりました。ソメイヨシノに比べて、枝の伸びも早いように感じました。
このように生長は順調で、このまま来年も再来年も、すくすく育ってくれることを願うばかりです。
東松島市鹿妻二区のみなさんに支えられて・・・復興記念桜はついに4年目を迎えます
桜のお世話をしてくださっている東松島市鹿妻二区の皆様
桜のお世話をお願いしている元鹿妻二区長の石垣さんに、4年目を迎えるにあたっての想いを聞いてみました。
「また一年、大きな問題もなく桜は育ってくれましたよ。しかし段々桜が大きくなるにつれて、考えなければならないことも増えてきました。これまでは数人で管理をしてきましたが、そろそろきちんと管理する体制をしっかり整えなくえてはなりません。また、手入れは草取りが中心でしたが、今後、枝の込み具合によっては剪定の必要性も検討しなくてはならないでしょう。」とのこと。一言ひとことから、熱心に桜のお世話をしてくださっている様子が伝わってきました。さらに今年からメンバーに新区長の齋藤さんも加わり、さらに心強さもアップしました。
今回、桜の話をはじめとして、皆さんの生活の様子など、いろいろなお話しを聞かせていただきましたが、昨年訪れた時よりも皆さんの笑顔が増えたことをとても嬉しく思います。東日本大震災から4年がたちましたが、その様子や言葉の一つひとつから、復興に対する強い想いと力を感じました。
ちなみに毎年、地区の皆さんたちは、4月の下旬に近くの大きなシダレザクラの下でお花見を開かれるそうです。来年はぜひ、この場所でお花見をしたいですね、と笑顔でお話ししてくださいました。今からその時がとても楽しみです。
(左)満開のソメイヨシノ、(右上)ソメイヨシノの花、(右下)シダレザクラの花
まだまだ小さな桜の木たちですが、確実に生長していることを感じた今回の訪問。復興記念桜はいよいよ4年目を迎えます。また一年、桜へ皆さまからのエールをお願いします!