枕はこまめにお手入れしたほうが良いと説明しましたが、自宅で洗濯できるかどうかは使われている素材によって異なります。一般的に、自宅で洗えるのはポリエステル製の綿を使った枕や、ビーズ枕、パイプ枕などです。
一方、そばがらや低反発ウレタン、羽毛などを使った枕は家庭で洗うことができません。そばがらは洗濯するとカビの発生リスクが高くなりますし、ウレタンや羽毛は洗濯すると反発力やふんわりした弾力が失われてしまう可能性があるからです。
なお、洗える素材についても、一部製品は洗濯不可となっているものもあります。そのため、枕を洗濯する際は「◯◯だから大丈夫」と安易に判断せず、必ずタグに記載された洗濯表示を確認しましょう。
洗い桶に数字やアンダーラインが入ったマークが記載されているものであれば、基本的に家庭用洗濯機で洗濯することが可能です。[注1]
洗い桶に手のマークが描かれているものは、自宅で洗濯可能ですが、洗濯機ではなく手洗いでお手入れする必要があります。
洗い桶に×マークがついている場合は、洗濯方法にかかわらず自宅で洗うことができませんので、クリーニング店などプロの業者にお手入れを依頼しましょう。
[注1]
消費者庁:家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正について-衣類等の洗濯表示(取扱い表示)が変わります- p5