オイルケアで乾燥から肌を守って、ぷっくら健康肌をめざそう
2017年12月13日
この時季になると、肌を洗浄した後、その状態を数分放置しているだけで「肌がすぐにカサカサする」「肌が過敏になる」「肌がゴワゴワする「痛みが生じる」など、乾燥による様々な肌トラブルが増えてきます。
同時に、美容を特集した女性誌などでは、「もちもち肌をキープするためにも、洗浄後の肌には美容オイルを塗布しましょう!」といった特集が組まれますが、オイルといっても種類はいろいろですね。そこで今回は、今回は乾燥に悩む方のために、ぷっくら肌をキープするオイルケア法をご紹介しましょう!
乾燥肌になってしまう理由
肌の断面からみた皮脂膜の状態
冬はただでさえも空気が乾燥して、肌がカサカサしがちですし、起床時の洗顔や、冷たい水道水で手を洗うのがツライ季節になってきましたね。そのうえ、風邪予防にいつもよりも多く、長く手洗いをすることが多くなりますが、これも手の乾燥につながります。
さらに、毎日お風呂に入って清潔な状態をキープすることも大事ですが、入浴時やシャワーでの洗浄過多や、洗浄成分が強いボディーソープを使いすぎてしまうと、肌がどんどん乾燥してしまうことに! これはなぜかというと、洗浄過多で肌表面の皮脂膜が失われてしまうことで、肌の中の水分が蒸発してしまうことが原因とされています。
自分の皮脂膜がどんな状態か、把握していますか?
私たちはよく「皮脂膜」という言葉を耳にしますが、「皮脂膜」とは何かというと、皮脂腺から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される汗などで構成された、天然保湿クリームの役割を果たす部分を指します。
通常の肌は、外からの刺激をこの皮脂膜で守り、肌を健やかに保つことができています。つまり、過度な刺激や誤った洗浄を続けていると、皮脂膜の機能が低下し、乾燥肌が進んでいくことになりかねないのです。
そこで、皮脂膜(天然の保湿クリーム)を残しておくためにも次の点に注意しましょう。
乾燥肌を防ぐために、入浴時に気をつけたいポイント
●ゴシゴシ力を入れて肌を洗浄しない
●強い洗浄成分で体を洗わない
●熱めのお湯で皮膚に刺激与えない
乾燥する冬は、夏の洗浄剤から冬仕様に切り替えて、肌にはやさしい洗浄成分を使って体を洗う工夫をすることで、乾燥肌への負担を軽減することができます。
このように、日常の中での工夫できる点もたくさんありますが、とはいえインフルエンザ予防のためにも、手洗いの回数を減らすことや、カラダや髪を洗う時間を短くすることはなかなか難しいといえますね。そんなときこそ、簡単かつ手軽にできるケア法が、オイルケアなのです。
オイルケアのメリット
ホホバの実はこのようになっています
美容オイルにもいろいろありますが、今回はホホバオイルに注目してみましょう。
ホホバオイルはオイルという名前がついてはいるものの、成分的に見ると「ワックスエステル」に分類され、ホホバは砂漠など暑いところでできる木の実から採れます。そのため昔から火傷の薬などに用られてきました。
ここで、最初にご説明した皮脂膜に戻ってみましょう。
実は人の皮脂膜(天然の保護クリーム)はワックスエステルといわれ、このホホバオイルは植物の中で人の皮脂膜に一番近いものなのです。
ホホバオイルの特徴
●家庭雑貨店などでも市販されていて、入手しやすい
●価格が安め
●使用できる期間が長め
●肌にとてもなじみやすい
●ベタつき感が少ない……など、初心者でも使いやすいオイルなのです。
オイルケアの方法
頭皮ケアは、湯船につかっている時間を利用して、蒸しタオルをすると合理的
肌なじみのいいホホバオイルの使い方は、いろいろあります。
○顔のオイルケア法
お風呂から出た後に2〜3滴を手に取り、顔全体になじませます。その後、化粧水→美容液の順につけていきます。もちろん、化粧水→美容液の後にホホバオイルの順でも大丈夫です。
○頭皮のオイルケア法
シャンプー前に頭皮全体にホホバオイルをなじませて、軽くマッサージしてから蒸しタオルで包んで、5〜10分ほどおきます。その後、通常通りシャンプーします。これは頭皮のスペシャルケアとして、2週間に1回程度行うのがオススメ(頻度が多いとかえって頭皮によくないので気をつけましょう)。
○ヘアのオイルケア法
ホホバオイルは髪に非常に浸透しやすいので、アフタートリートメントとしての使い方がオススメです。ごく少量を手の平に広げ、タオルドライ後の髪に毛先からまんべんなくつけていきます。すると不思議! 乾燥でパサパサしていた髪が指通りのよい髪質に変化するはず(量が多いとベタつくうえに、ドライヤーを使っても乾きにくいので気をつけましょう)。
── いかがでしたか? 乾燥する季節こそ、ホホバオイルなどのオイルケアを活用して、健やかな肌や髪を維持してくださいね。