昔に比べて現在は、都市化や地球温暖化などによって気温が高くなる傾向があり、熱帯夜や猛暑日も珍しくありません。このように夏の気温の変化に伴い、夜の外気温が熱帯夜のような25℃を下回らない環境では睡眠に影響が出る、最高気温が26.4℃を超えると徐々に疲労度が増し始める、室温が25℃以上では気温が上昇するごとに作業効率が低下する、など、働く人にとって無視できない暑さによる影響も指摘され始めています。
人が「暑くて過ごしにくい」と感じるかどうかを左右する気象要素は、気温が高いという条件のほかに、空気がムシムシするなど湿度が高い、直射日光が当たる、風が弱い、など、様々な気象条件が組み合わさるものです。このため、気温が高い場合でも、その他の気象要素の条件によっては「暑くても過ごしやすい」「暑くて過ごしにくい」と、人の体感が変わることがあります。その体感を指数化したのが「体感温度指数」ですが、この夏は、7月と8月の期間限定で「働く人に向けたメッセージ」として、以下のように夏の暑さを表現しました。
指数100 暑さで夜も眠れなさそう
指数90 暑さによる疲れを感じそう
指数80 少し暑く、汗ばみそうな陽気
指数70 暑さを感じるかもしれません
指数60 過ごしやすい、快適な陽気
指数50 少し肌寒く感じられそう
詳細は、以下URL
https://tenki.jp/indexes/self_temp/2016年の東京における体感温度指数を振り返ると、指数90の「暑さによる疲れを感じそう」な日が9割以上に加えて、指数100の「暑さで夜も眠れなさそう」に達する日も数日あり、夏の暑さから来る疲れのリスクは、決して小さくなさそうです。