日本では10月〜12月に球根を購入し、水栽培や鉢植えなどで1か月以上寒さにあてた後、春に花をさかせるのが一般的です。幼少期に水栽培をして根を伸ばす様子を観察した記憶はありませんか⁉
北欧やヨーロッパでは、クリスマスの準備として、温室栽培などによって蕾を既につけた球根がクリスマスマーケットなどで売られているものを買ってきてクリスマスに花を咲かせる習慣があるようです。
寒い冬の間、暖かい室内で花を楽しめるのは大変魅力ですね。クリスマスの芽だし球根では白のヒヤシンスの他に、赤のアマリリスや薄水色のムスカリなども人気だそうです。ヒヤシンスをクリスマスツリーの下に置いて、クリスマスツリーが甘い香りに包まれるのも素敵でしょうね!
水栽培でお部屋で楽しめるのも魅力です。球根の底すれすれまで水を入れて、あとは水が腐らないよう週に1度ほど変えるだけ。家でゆっくり育てることができるのでお手軽です。近年ヒヤシンスの人気は上昇中ですので、店頭で花のさいているものがまだ入手できるかもしれません。液体肥料をあげると持ちがよいようですが、水栽培は水が腐りやすく注意が必要です。また、タネが出来て球根を弱らせないようにして、見た目も美しく保つために、枯れた花柄は摘んで楽しみましょう。
さて、ヒヤシンスの語源は、美青年ヒュアキントスのギリシャ神話を反映しています。
ヒュアキントスは太陽神アポロンと西風の神ゼピュロスの寵愛を受けていました。ヒュアキントスもまたアポロンに心ひかれていました。ある日、彼とアポロンが円盤投げをしていると、その親しげな様子を見たゼピュロスが嫉妬して意地悪な風を起こします。すると円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額に円盤があたってしまいました。そして、大量の血を流して死んでしまったヒュアキントスのその血から紫のヒヤシンスの花が咲いたという伝説に由来します。
紫のヒヤシンスの花言葉は「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」です。
一方で、クリスマスに飾る 白いヒヤシンス(White Hyacinth)の花言葉は「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」です。黄色いヒヤシンス(Yellow Hyacinth)は「あなたとなら幸せ」「勝負」、ピンクのヒヤシンス(Pink Hyacinth)は「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」を意味するのだそうです。
参照
花言葉一覧