救急車を待っていては遅すぎるケースがあります。特に心停止、呼吸停止の際の応急処置は「秒」を争います。一刻も早く救命処置を始めないと、助かる可能性がどんどん低下していきます。
行動を起こすことを恐れないで!その行動が助かる可能性を高めます。以下の手順と動画(Youtube)を確認して、大切な人に万一のことがあったときに対応できるようにしましょう。
心肺停止を呈する方をみつけたら、急ぎ必要なのは3つです。
1.119番通報とAEDの要請
2.胸骨圧迫(心臓マッサージ)
3.電気ショック
仮に心停止でなかったとしても、胸骨圧迫によって、状態が悪化することはありません(倒れている人が嫌がるそぶりを見せたら中止します)。AEDには、診断機能がついていて、必要のないときに電気ショックを与えてしまうこともありません。倒れた人に反応がなかったら、恐れずに行動を開始してください。
AEDの音声ガイドの手順に従っていけば、どなたでも操作できます。
【1】電源を入れると音声の指示が始まります
*胸が汗などでぬれている場合は拭き取ってからはいります。シップ薬など何かはられていたらはがします。
*ペースメーカーなど皮膚の下に何か埋め込まれている場合はそこを避けてはります(皮膚の下に硬いこぶのようなものがあります)。
*就学前のこどもには、こども用パッドか小児モードに切りかえます。ない場合はおとなと同じパッドを使います。
【2】電極パッドをはります
*位置はパッド等にも書いてあるので、それに従います。
・右胸の上部(右鎖骨の下)
・左胸の下部(わきの下5~8cm)
*パッドをはる作業中も胸骨圧迫は続けます。
【3】AEDが自動的に心電図を解析し、音声などで指示を出します。
*AEDが心電図の解析を始めたら胸骨圧迫をやめ、倒れている人から離れます。
【4】電気ショックが必要な場合は「電気ショックが必要です」と音声が流れ、充電が始まります。
*充電が終わり、「ショックボタンを押してください」の音声や充電終了の連続音が流れ、ショックボタンが点滅します。
*「離れて」とまわりの人に注意し、だれも触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。
*電気ショック後はすぐ胸骨圧迫を再開します。AEDはまた心電図を解析して、2分ごとに電気ショックが必要か否かを指示してくるので、それに従います
消防庁の一般市民向け応急手当WEB講習では、心臓マッサージ(心肺蘇生法)のほかに、AEDの使い方、様々な応急手当てについて、動画で学習することができます。
救急の日に、、救急箱の中身のチェックもしておきましょう。
<参考・引用>
消防庁 一般市民向け応急手当WEB講習日本 AED財団 マニュアル