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    ひょう(雹)のしくみ

    ひょう(雹)とは、発達した積乱雲(いわゆる入道雲)から降ってくる、直径5ミリ以上の氷の塊のことです。直径5ミリ未満の氷の塊は「あられ」と呼ばれます。ここでは、ひょうが降るしくみを説明します。

    ひょうのしくみ

    ひょうが降る場合、地面付近が暖かい一方、上空に寒気が流れ込むことで、その気温差が大きくなります。その結果、大気の状態が不安定になり、積乱雲が発達します。積乱雲の中には、強い上昇気流があるので、空気中に含まれる水蒸気から発生した小さな氷の塊は、その上昇気流に乗って、浮いています。ただ、小さな氷の塊同士が、ぶつかったりくっついたりして大きくなると、重くなるため、ひょうとして地上に落ちてくるのです。
    ひょうは、大きなものでは、みかんや、ソフトボールくらいの大きさになるものもあります。

    ひょうが降るのは こんな時

    天気予報で「大気の状態が不安定」「天気の急変」という言葉を聞いた時には、ひょうの降る可能性が高くなります。また、気象庁では、ひょうが降る可能性がある時にも、「雷注意報」を発表して注意を呼び掛けています。「雷注意報」が発表された場合には、落雷とともに、ひょうにも十分お気をつけください。

    ひょうの他にも注意 発達した積乱雲がもたらす現象

    ひょうを降らせるのは発達した積乱雲ですが、この積乱雲がもたらす激しい気象現象は、他にもあります。「ゲリラ豪雨」とも呼ばれる急な大雨・竜巻などです。

    ゲリラ豪雨は、短い時間に大量の雨が降るので、道路の冠水、地下街の浸水、中小河川の急な増水や氾濫の恐れがあります。
    竜巻が発生すると、家屋が倒壊や車両が転倒するなど、大きな被害をもたらすことがあります。
    雷が鳴ると、人体に直接、雷が落ちることもありますし、落雷を受けた樹木から人体へ雷が飛び移ることもあります。
    ひょうが降る時には、これらの現象も発生することがありますので、注意が必要です。

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