ひょう(雹)は、地上と上空の気温差が大きい季節、つまり春や秋に降ることが多いです。夏は、上空の気温が他の季節に比べて高くなりますが、それでも積乱雲が急発達すると、ひょうが降ることがあります。ひょうは、突然、降ってくるので、被害が大きくなる可能性があります。普段から備えを心がけましょう。
ひょうが降る時には、大気の状態が不安定になるため、積乱雲が発達します。ちょうど、ゲリラ豪雨(短時間強雨)が発生するのと、同じ状態です。前兆として「急に真っ黒な雲が近づいてくる」「雷鳴が聞こえる」「稲光が見える」といった天候の急変が挙げられます。
このような時は、ひょうを降らせるような発達した雨雲が近づくサインです。天気の急変を見逃さないようにしてください。
ひょうが降ると、大きな被害をもたらします。被害を防ぐには、次のような対策が必要です。
外にいる時は、頑丈な屋根のある建物へ避難しましょう。ひょうが当たると、ケガをする恐れがあります。
家の中にいる時は、雨戸やシャッター、カーテンを閉めましょう。雨戸やシャッターは、ひょうから窓ガラスを守ってくれます。雨戸やシャッターがなくても、カーテンを閉めれば、万が一、窓ガラスが割れた場合、ガラスが飛び散るのを防ぐことができます。
農作物は、事前に網で覆いましょう。網目が細かい「防ひょうネット」を使うのが効果的です。
ひょうが降ると、同時間帯で付近のエリアで多数の車両が被害にあうため、修理着工ならびに修理完了まで多くの時間を要することがあります。
車をひょうから守るためには、ひょうに耐えられるカーポートなど、車を守るための屋根を設置しておきましょう。普段から、屋内に車を入れておくと安心です。カーポートの設置や屋内での車の保管が難しい方は、雹対策カーボディーカバーなども活用すると良いでしょう。
また、修理への備えとして保険の補償内容を確認・見直しておきましょう。
車に関しては、自動車保険における「ひょう等の天災による車の損害」への対応可否について、建物に関しては同様に火災保険の確認が必要です。