きょう14日　台風7号接近　近畿や東海は線状降水帯発生のおそれ　海は大しけ(気象予報士青山　亜紀子 2023年08月14日)

きょう14日　台風7号接近　近畿や東海は線状降水帯発生のおそれ　海は大しけ

日本気象協会本社

青山　亜紀子

公開：2023年08月14日07:12

きょう14日は、台風7号が紀伊半島に接近。近畿や東海では午後から線状降水帯が発生するおそれも。暴風や大雨による土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

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台風7号　紀伊半島に接近　線状降水帯発生のおそれ
近畿や東海を中心に　雨・風強まる
沖縄から東北南部　熱中症警戒アラート

台風7号　紀伊半島に接近　線状降水帯発生のおそれ

強い台風7号は、きょう14日午前6時現在、八丈島の南西約260キロを1時間におよそ10キロの速さで北西へ進んでいます。きょう午後6時には潮岬の南南東約150キロに進み、あす15日には紀伊半島に上陸する可能性が高くなっています。

近畿ではきょう14日午後からあす15日午後にかけて、東海ではきょう14日午後からあす15日夜にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。また、海は大しけとなるでしょう、うねりを伴った高波に警戒してください。

近畿や東海を中心に　雨・風強まる

きょう14日は台風の北上に伴い、暖かく湿った空気が流れ込むため、晴れる所でも急な激しい雨や雷雨に注意が必要です。

四国や近畿は、午後になると広い範囲で雨が降りだし、東海は断続的に雨が降るでしょう。午後は近畿や東海で線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。また走行中のトラックが横転するほどの「猛烈な風」が吹いて、大荒れの天気になるでしょう。明るいうちに安全な場所に避難するようにしてください。

関東や東北は、時おりザッと強い雨が降るでしょう。局地的には「激しい雨」が降って、道路が冠水するおそれもあります。落雷や突風、ヒョウにもご注意ください。

沖縄から東北南部　熱中症警戒アラート

最高気温は、九州から関東、北陸、東北の日本海側で、35℃前後まで上がる所が多いでしょう。湿度が高く、かなり蒸し暑く感じられそうです。

熱中症警戒アラートが、沖縄県の八重山地方・宮古島地方、鹿児島県(奄美地方除く)、宮崎県、熊本県、長崎県、佐賀県、福岡県、広島県、滋賀県、福井県、石川県、富山県、新潟県、三重県、愛知県、岐阜県、長野県、山梨県、神奈川県、東京都、千葉県、茨城県、福島県に発表されています。

台風が接近する近畿や東海では、暴風によって停電することも考えられます。エアコンや扇風機が使えなくなり、室内の気温や湿度が急上昇して、熱中症のリスクが高まる可能性もあります。事前に、冷やしたペットボトル入りの水やスポーツ飲料、冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤など)を用意しておくとよいでしょう。