12日　台風23号は夜には紀伊半島沖へ　局地的に激しい雨　東北南部は大雨の所も(気象予報士青山　亜紀子 2025年10月12日)

12日　台風23号は夜には紀伊半島沖へ　局地的に激しい雨　東北南部は大雨の所も

日本気象協会本社

青山　亜紀子

公開：2025年10月12日08:57

今日12日は、台風23号が四国沖から紀伊半島沖へ進む予想。近畿は局地的に激しい雨。東北南部は前線や低気圧の影響で、大雨になる所も。東海や関東甲信、北陸は蒸し暑くなるため、体調管理や服装選びに注意が必要です。

ポイント解説へ

台風23号は本州の南を東進　13日は伊豆諸島を直撃か
局地的に雷雨　東北は大雨の所も
東海や関東など暑さが戻る

台風23号は本州の南を東進　13日は伊豆諸島を直撃か

台風23号は、今日12日午前6時現在、四国沖を1時間におよそ20キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。台風周辺から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、明け方は高知県室戸市の佐喜浜で1時間に32.5ミリの激しい雨が降りました。

台風23号は、やや発達しながら東よりに進み、今日12日午後6時には紀伊半島沖に進む予想です。太平洋側の地域では、うねりを伴った高波にご注意ください。

その後、明日13日の明け方から昼前にかけては、伊豆諸島に接近するでしょう。先日の台風22号で大きな被害を受けた八丈島など、再び同じようなコースで伊豆諸島を直撃する可能性があります。台風による暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。すでに住宅の被害などが出ている中ですが、今日の日中の明るい時間帯に少しでも安全な場所に移動するようにしてください。

局地的に雷雨　東北は大雨の所も

今夜にかけては、台風による影響を受ける範囲が次第に東へと移ります。四国は午前9時頃まで、局地的には雷を伴って非常に激しい雨が降るでしょう。近畿は南部を中心に昼頃から発達した雨雲がかかり、雷雨や激しい雨の降る所がありそうです。

また、本州の南には前線がのびて、沖縄や九州、東海や関東甲信も、所々で雨が降るでしょう。日中は晴れ間の出る時間があるため、急な雨にご注意ください。

日本海から北陸付近には別の前線がのびて、低気圧が東北に近づくでしょう。北陸3県は昼頃まで晴れる所がありますが、夜は広く雨。新潟県は断続的に雨が降りそうです。東北は南部ほど雨の降る時間が長く、大雨になる所があるでしょう。山形県では、明日13日6時までの24時間降水量は多い所で120ミリの予想です。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。北海道は、太平洋側を中心に雨が降りそうです。

東海や関東など暑さが戻る

今日12日の予想最高気温です。

沖縄や九州から近畿は、昨日11日と同じくらいで、30℃以上の真夏日の所があるでしょう。北よりの風が吹くため、日影では少し涼しく感じられるかもしれません。ただ、湿度が高いため、熱中症対策が必要です。

東海や関東甲信、北陸は、昨日11日より大幅に高い所が多く、暑さが戻るでしょう。名古屋は28℃まで上がり、昨日より7℃ほど高くなりそうです。東京都心は25℃と夏日になるでしょう。昨日の日中が17℃くらいで経過したため、その差は約8℃。今日の日中はムシムシとした体感に変わるため、半袖にカーディガンなど脱ぎ着のしやすい服装が良さそうです。

東北や北海道は、昨日11日と同じくらいか高いでしょう。仙台は18℃まで上がりますが、10月下旬並み。北海道は15℃くらいの所が多く、日中の気温の上がり方は鈍いでしょう。夜にかけても、空気がヒンヤリと感じられそうです。

服装指数は、朝晩や日中の予想気温からどのような服装が適しているか提案するものです。人により暑さや寒さの感じ方が異なりますが、服装選びの参考にしてください。