過去の統計によりますと、ラニーニャ現象発生時、冬(12~2月)の日本の天候は、平均気温や降水量には特徴がみられませんが、日照時間は北日本太平洋側で平年並みか多い傾向です。
ただ、2020年~2021年の冬にも、ラニーニャ現象が発生しましたが、この時は、前半に強い寒気が流れ込んだ影響で、群馬県藤原や新潟県湯沢では24時間降雪量が1mを超えるなど、記録的な大雪となった所がありました。この大雪のため、関越自動車道では多数の車両が立ち往生するなど、大規模な交通障害が発生しました。また、西日本日本海側で降雪量がかなり多くなりました。一方、冬の後半は寒気の南下が弱く、気温が高めで、冬を通してみると東・西日本と沖縄・奄美で暖冬でした。
このように、ラニーニャ現象が発生している冬には、一時的に強い寒気が流れ込んだり、大雪になったりすることがあります。
今後、春の間には、ラニーニャ現象が終息し、平常の状態になる可能性が高いと予測していますが、まだしばらくは、気温の変動が大きくなる可能性があります。
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