埼玉で猛烈な雨 東京23区でもゲリラ雷雨 帰宅ラッシュを直撃 停電への備えとは
2024年08月07日20:02
今日7日(水)も、関東は大気の状態が非常に不安定。帰宅時間帯は都市部でも雨雲や雷雲が発達し、埼玉県では1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されています。東京23区でもゲリラ雷雨となり、練馬では1時間に50ミリ以上の滝のような雨を観測し、落雷も多数。今夜遅くにかけて、ゲリラ的な降り方となるため、道路の冠水、アンダーパスなど低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒が必要です。
東京23区で滝のような雨 今夜遅くにかけて警戒
今日7日も関東地方は、気温上昇や湿った空気、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となっています。帰宅時間帯は、山沿いだけでなく、平野部でも雨雲や雷雲が湧き、埼玉県では19時頃にかけて1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されています。
東京23区でもゲリラ雷雨となっており、東京都練馬区では1時間に53.0ミリ(19:40まで)と、滝のような非常に激しい雨を観測(速報値)。埼玉~東京にかけて落雷も多数観測されています。
19時45分現在、埼玉県に土砂災害警戒情報(警戒レベル4)、東京地方・群馬県に大雨警報(浸水害)と洪水警報、栃木県に大雨警報(浸水害)が発表されています。
雨雲はゆっくりと南下傾向ですが、新たな雨雲が次から次へと湧く恐れがあります。
今夜遅くにかけて、大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。今、雨が降っていない所でも、急に雨雲や雷雲が湧く恐れがあるため警戒が必要です。
自分の住んでいる所は雨が降っていなくても、隣町では激しい雨や雷雨といったゲリラ的な降り方となります。道路の冠水やアンダーパスなど低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒が必要です。
いつ避難する? タイミングは?
土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。
そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。
天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。
街中でゲリラ豪雨(局地的な大雨)が発生 避難のポイントは
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。
停電への備え
大雨や落雷により、停電が発生する可能性があります。
停電が発生すると、エアコンや扇風機が使えなくなり、室内の気温や湿度が急上昇して、熱中症のリスクが高まります。事前に、冷やしたペットボトル入りの水や麦茶、スポーツ飲料、冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤など)を用意しておくとよいでしょう。クーラーボックスやうちわ、携帯型扇風機もあると役立ちます。衣服は通気性の良い素材や、速乾性に優れた素材のものを選びましょう。
停電になった際は、薄着になってこまめに水分を摂取しつつ、保冷剤や氷、水でぬらしたタオルなどで体を冷やして、体温の上昇を抑え、熱中症を防いでください。